あん摩マッサージ指圧師の過去問
第29回(2021年)
午前 問55

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第29回(2021年) 午前 問55 (訂正依頼・報告はこちら)

腎盂腎炎について正しいのはどれか。
  • 心窩部痛を伴う。
  • 尿は黄色透明である。
  • 原因菌は大腸菌が多い。
  • 悪寒発熱はみられない。

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この過去問の解説 (3件)

01

腎盂腎炎は細菌感染による腎盂腎杯、腎間質に炎症が起きた疾患です。

1.心窩部痛を伴う。

腰痛や叩打痛がおこります。

2.尿は黄色透明である。

細菌感染であるため尿は混濁し、膿尿が排出されます。

3.原因菌は大腸菌が多い。

腎盂腎炎の原因菌は大腸菌であることが多く、正答となります。

4.悪寒発熱はみられない。

急性腎盂腎炎では悪寒戦慄を伴う、38℃以上の発熱があらわれます。

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02

腎盂腎炎は、上部尿路感染症の一つです。
尿路を上り、腎盂内に到達した細菌が繁殖し、腎臓にまで炎症を及ぼしたものが腎盂腎炎です。基礎疾患から2次的に炎症が起きたものを複雑性腎盂腎炎、基礎疾患など他の要因がないものを単純性腎盂腎炎と言います。

1、心窩部痛を伴う・・・×
心窩部(みぞおち)への痛みは生じません。

2、尿は黄色透明である・・・×
腎盂腎炎では細菌を退治しにきた白血球の死骸が尿に混ざるため、尿は濁った状態になることがあります。

3、原因菌は大腸菌が多い・・・○
単純性腎盂腎炎の場合、約70%が大腸菌が原因菌となります。

複雑性腎盂腎炎の場合でも、基礎疾患の違いにより原因は多岐にわたりますが、総合的に大腸菌が多くを占めます。

4、悪寒発熱はみられない・・・×
急性腎盂腎炎では高熱、背中や腰の痛み、排尿時痛などの膀胱炎症状がみられます。進行すると悪心や嘔吐の消化器症状、幼児やお年寄りには脱水症状からの意識障害、細菌が腎臓から血流に乗ってしまうと敗血症なども起こり、命に関わります。

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03

腎盂腎炎とは、
尿路感染症のうち、上部尿路にあたる
腎臓で感染をした病態をいいます。

 

菌の侵入経路は、
性器→尿道→膀胱→尿管→腎臓
となり、

 

原因菌として、大腸菌が多く、女性に好発します。

これは、男性に比べて、肛門と陰部の距離が近いために、大腸菌が侵入しやすいことが理由です。

 

症状は、
発熱、悪寒、頻尿、残尿感、尿の混濁、腰背部痛がみられ、

腰部の叩打痛が特徴的となります。

 

治療は、抗菌薬と、水分摂取を行い、排尿を促します。

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