あん摩マッサージ指圧師の過去問
第29回(2021年)
午前 問56

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第29回(2021年) 午前 問56 (訂正依頼・報告はこちら)

呼吸器感染症について正しいのはどれか。
  • 結核菌は空気感染を起こさない。
  • 我が国では菌の耐性化は問題となっていない。
  • 感冒の約60%はウイルス感染である。
  • 高齢者では肺炎球菌ワクチン接種が推奨されている。

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この過去問の解説 (3件)

01

1、結核菌は空気感染を起こさない・・・×
結核菌は感染力が強く、多くが空気感染をします。

2、我が国では菌の耐性化は問題となっていない・・・×
本来有効であるはずの薬剤に耐性を持つ菌を耐性菌と言います。
日本ではここ20年のうちに耐性菌による死亡者が大幅に増えており、院内感染や市中感染をたどり、今後さらに耐性菌の脅威が広がると予想されています。

3、感冒の約60%はウイルス感染である・・・×
感冒は約80〜90%がウイルス感染です。インフルエンザやコロナ、ライノウイルスといった多くのウイルスが原因となります。

その為、通常の場合、抗菌薬は不要ですが、日本では二次感染予防のためとして、抗菌薬を処方されることが多いです。

4、高齢者では肺炎球菌ワクチン接種が推奨されている・・・○
特に65歳以上の高齢者の方、また、心臓や呼吸器疾患、糖尿病など基礎疾患を持つ方は重症化しやすい傾向にあるため、ワクチン接種が推奨されています。

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02

肺炎球菌感染症は、肺炎レンサ球菌による感染症で、

肺炎を引き起こす原因菌の中で最も多く、
重症例では、髄膜炎や敗血症などに移行することがあるため、

ワクチン接種が推奨されています。

選択肢1. 結核菌は空気感染を起こさない。

肺結核は、空気感染します。
咳、喀痰、発熱、盗汗などの症状があり、
ツベルクリン反応が陽性となります。
予防接種は、BCGです。

選択肢2. 我が国では菌の耐性化は問題となっていない。

抗生物質に対する薬剤性の耐性菌は、近年問題となっています。

選択肢3. 感冒の約60%はウイルス感染である。

感冒とは、いわゆる風邪症状を呈するウイルス性の上気道炎のことです。

風邪の症状なので、溶連菌や、インフルエンザなどの感染症との鑑別が必要となります。

つまり、自然と治る風邪症状が「感冒」です。

選択肢4. 高齢者では肺炎球菌ワクチン接種が推奨されている。

正解です。

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03

1.結核菌は空気感染を起こさない。

結核菌は空気感染です。

2.我が国では菌の耐性化は問題となっていない。

菌の耐性化は問題となっており、院内感染などのリスクケアなどについて研究が進められています。

3.感冒の約 60 %はウイルス感染である。

感冒の原因となる微生物は、約90%がウイルス

だとされています。

4.高齢者では肺炎球菌ワクチン接種が推奨されている。

現在、高齢者の死亡原因の第三位が肺炎であり、それを予防する為のワクチン接種は推奨されており、正答となります。

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