あん摩マッサージ指圧師の過去問 第29回(2021年) 午前 問58
この過去問の解説 (3件)
うつ病は統合失調症と対置されている、2大精神疾患の一つで、気分・思考・意欲面の変調を主張としています。
成因としては、確定してはいませんがセロトニンやノルアドレナリンなどの神経機能が低下したことが、関連しているとされています。
うつ病の特徴的な症状は以下9つとなります。
・易疲労性や意欲の低下
・2.自殺企図
・3.焦燥
・4.無価値観
・興奮・喜び・楽しみの消失
・抑うつ気分
・思考力・集中力の減退
・食欲・体重の異常
・睡眠障害
1.記憶障害は、認知症などで現われるため、正答となります。
うつ病の症状は、
抑うつ感、無感動、離人感、不安感、焦燥感などの「気分障害」
思考の制止や抑制のような「思考障害」
意欲低下や、億劫となるような「意欲・行為障害」
睡眠障害、食欲低下、体重減少、性欲減退、倦怠感などの「身体症状」
があります。
うつ病とは、神経伝達物質であるセロトニン、ノルアドレナリン、ドパミン(総称をモノアミンという)の伝達の不具合により起こる病気であると考えられています。この神経伝達物質は心的変化をコントロールしているため、これらに異常を来すと様々な症状が現れます。
セロトニンは緊張や焦燥感、ノルアドレナリンは活動的意欲、ドパミンは楽しみや喜びに作用しています。これらがそれぞれが複雑に絡み合い、多くの感情や行動をコントロールしています。
1、記憶障害・・・○
うつ病で現れる記憶に関する障害は記銘力です。これは新しい物事を記憶する力であり、認知症などの記憶障害とは全く別物です。
2、自殺企図・・・×
生きる辛さからの解放を求めて自殺を考えるケースも多く挙げられます。
3、焦燥・・・×
うつが進行すると、貧乏ゆすりや言動など、他者からでもはっきりと確認できるほどの焦燥行動が見られます。
4、無価値観・・・×
自己否定的な考えに至りやすく、誰かにとって、あるいは社会にとって自身は無価値であるという思考に陥りやすくなります。
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