あん摩マッサージ指圧師の過去問
第29回(2021年)
午前 問70

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第29回(2021年) 午前 問70 (訂正依頼・報告はこちら)

糖尿病性足部壊疽に対する切断術で最も多い切断高位はどれか。
  • 股関節離断
  • 大腿切断
  • 膝関節離断
  • 下腿切断

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この過去問の解説 (3件)

01

糖尿病性足部壊疽は、糖尿病に合併する

神経障害や血流障害により、

足部の皮膚や皮下組織、筋肉などの組織の壊死が

進展した状態です。

選択肢1. 股関節離断

股関節離断は、股関節部の切断です。

選択肢2. 大腿切断

大腿切断は、膝から上、大腿部での切断です。

選択肢3. 膝関節離断

膝関節離断は、膝関節部の切断です。

選択肢4. 下腿切断

下腿切断は、膝より下の部分での切断です。

糖尿病性足部壊疽は、

神経障害や血管の硬化などにより生じ、

下腿切断の原因となります。

糖尿病性足部壊疽が原因で下肢切断に至る場合、

下腿切断することが多いといわれており、

これが正解であると考えられます。

まとめ

下腿切断や関節離断の原因には、外傷や血行不良などがあります。

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02

糖尿病性病変は、血行障害による切断となりその影響は末梢から現れることが多いです。

そのため回答の中では4.下腿切断が正答となります。

次いで3.膝関節離断ということになるでしょう。

また、切断の基本として可逆的最大限に機能が温存される高位であることが望ましいです。

1.股関節離断や2.大腿切断、および下腿切断における短断端および、ショパール・リスフラン切断の選択は注意が必要とされています。

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03

糖尿病で起こる足病変は、神経障害、動脈硬化、感染症などにより悪化します。

特に動脈硬化症により下腿動脈が狭く、詰まりやすくなるため、足部の潰瘍や壊死が進み、重症化して切断に至ることが多く挙げられます。

関節部で切り離したものを「離断」、肢の途中で切断したものを「切断」と呼称します。


1、股関節離断・・・×


2、大腿切断・・・×


3、膝関節離断・・・×


4、下腿切断・・・○
糖尿病では下腿動脈の硬化や神経障害により足部の異変に気付くのが遅くなり、下腿切断に至る場合が多いです。

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