あん摩マッサージ指圧師の過去問 第29回(2021年) 午前 問71
この過去問の解説 (3件)
脳性麻痺は、胎児の間を含め、
生後4週までに受けた脳神経細胞の損傷により、
運動機能などが障害されて生じます。
脳性麻痺は、おもに痙直型、
アテトーゼ型、低緊張型、失調型の4つに
分類されることが多いです。
痙直型は、
異常な痙性と筋緊張を特徴としています。
脳性麻痺の多くが痙直型であるといわれていますので、
これが正解であると考えられます。
失調型には、小脳などの損傷により、バランスが悪く、
運動コントロールが不安定であるなどの
特徴があります。
アテトーゼ型は、
顔面と四肢の不随意運動を特徴としており、
脳性麻痺全体の2割ほどを占めているといわれています。
脳性麻痺の危険因子としては、
36週未満の早産、低出生体重時などが
あります。
脳性麻痺とは脳の発育時に生じた不可逆性の脳障害です。
筋緊張の異常として『痙直型』・『アテトーゼ型』・『緊張型』・『失調型』・『混合型』などがあります。
1 .緊張型は、全体としての割合は低くなっています。
緊張型は関節の働きが固く、関節を曲げる時に抵抗を示します。
四肢麻痺の時に見られることがあります。
2 .痙直型は、全体の50%であり、正答となります。
痙直型は痙性麻痺(手足がこわばって硬くなる状態)を示します。
3 .失調型は、全体の割合としては低くなっています。
失調型は姿勢保持や筋の調整がうまくできない症状を示します。
四肢麻痺の時に見られることがあります。
4 .アテトーゼ型は、全体の20%です。
アテトーゼ型は、手足が余分に動きすぎるような症状を示します。
四肢麻痺の時に多く見られます。
脳性麻痺の病型は主に、「痙直型」「アテトーゼ型」「低緊張型」「強剛型」「失調型」、そして複合して症状が現れる「混合型」とに分類されます。
1、緊張型・・・×
一般的に筋肉の緊張を示す脳性麻痺は「痙直型」と称し、緊張型という呼称はありません。
2、痙直型・・・○
脳性麻痺の中で多く見られるのは「痙直型」です。
筋肉の過剰な緊張により動作がぎこちなく、硬直が続くことで筋力も低くなります。麻痺の影響が体のどこに表れるかでパターン化されており、「四肢麻痺」「対麻痺(両麻痺)」「片麻痺」にの三つに分けられます。
3、失調型・・・×
身体のバランスが取りづらく、動きに不安定さが出ます。そのため、速い動きや細かい動作が困難です。脚の間隔が不自然に広く不安定になってしまう歩行様が特徴です。
4、アテトーゼ型・・・×
二番目に多いとされるのが「アテトーゼ型」です。
手足が勝手に動くなどの不随意運動を起こすのが特徴です。意識した行動を取ろうとしても別の行動を取ってしまうことも多く見られます。
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