あん摩マッサージ指圧師の過去問
第29回(2021年)
午前 問76
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第29回(2021年) 午前 問76 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す症例について、以下の問いに答えよ。
「72歳の女性。左片麻痺と意識障害で救急搬送された。頭部MRI検査で右中大脳動脈の脳梗塞と診断された。食事の際に毎回左側の食べ物が残る。」
高次脳機能障害は改善し、自立歩行が可能となったが、軽度の左手指麻痺が残存している。この状態で行うリハビリテーションで最も適切なのはどれか。
「72歳の女性。左片麻痺と意識障害で救急搬送された。頭部MRI検査で右中大脳動脈の脳梗塞と診断された。食事の際に毎回左側の食べ物が残る。」
高次脳機能障害は改善し、自立歩行が可能となったが、軽度の左手指麻痺が残存している。この状態で行うリハビリテーションで最も適切なのはどれか。
- 温熱療法
- 巧緻動作訓練
- 対立装具使用
- 座位バランス訓練
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この過去問の解説 (3件)
01
1.温熱療法
温熱療法とは身体を温め、血行をよくする物理療法であり、節の拘縮などが現れている際に有効と言えます。
現在の状態では拘縮などに触れておらず、適しているとは言えません。
2.巧緻動作訓練
巧緻動作訓練とは、指先を使った細かな動作のことで、生活に関わるものとしてはボタンを閉じる等が該当します。
軽度の左手麻痺が残存している状態では、QOL維持のためにこの訓練が最も適していると言え、正答となります。
3.対立装具使用
対立装具とは長・短とあり、手関節の働きに問題がある場合に用いるものです。
軽度の左手麻痺であれば、使用が適しているとは言えません。
4.座位バランス訓練
座位バランス訓練とは、脳血管障害の急性期リハビリテーションにおいて、座位の姿勢維持が困難な状態の際に、日常生活動作を保持する目的で行う訓練です。
自立歩行が可能となっている現状を鑑みると適しているとは言えません。
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02
72歳の女性は右大脳動脈の脳梗塞と診断され、
軽度の左手指麻痺が残存している状態です。
リハビリテーションにおける温熱療法は、
疼痛緩和や血行促進などを目的に
実施されます。
巧緻動作訓練は、おもに手指に対して行われ、
多くの筋肉をコントロールして動作を行う訓練です。
この女性には軽度の左手指麻痺が
残存しているとのことから、
これが最も適切であると考えられます。
対立装具は、
母指と他の指を対立位に保つ装具です。
つまむ動作を行いやすくなります。
座位バランス訓練は、
安定した座位を保持できるよう
実施されます。
脳梗塞後のリハビリテーションは、
おもに入院中に行われる急性期、回復期と、
退院後に行われる生活期(維持期)に
大別されます。
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03
1、温熱療法・・・×
がん治療としてのハイパーサーミア、その代替医療としての温熱療法は、どちらも手指麻痺でのリハビリとして用いることはありません。
2、巧緻動作訓練 ・・・○
手指の筋力増強、細かな動きの訓練として、巧緻動作訓練は適切です。
3、対立装具使用・・・×
手指麻痺に対立装具を用いてリハビリを補助することもありますが、軽度麻痺であることから巧緻動作訓練の方が最適と言えます。
4、座位バランス訓練・・・×
座位姿勢を保持するために必要な筋力やバランス感覚を向上させるもので、手指麻痺のリハビリに用いることはありません。
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