問題
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津液を血に変化させ脈中を行き、全身を栄養する気はどれか。
1 .
原気
2 .
宗気
3 .
営気
4 .
衛気
( あん摩マッサージ指圧師国家試験 第29回(2021年) 午後 問3 )
津液は、人体を構成する水分をさし、
飲食により体内に取り込まれた水穀をもとに作られます。
気は、宇宙を構成する最も基本的もので、
全ての事物は気の運動や変化によって生み出されると
考えられてきました。
宗気は、胸中に集まり、心肺の活動を支えるものです。
水穀の精微と清気により生成されます。
営気は、血管内をめぐり、血を生成し、
全身を栄養するはたらきがありますので、
これが正解であると考えられます。
衛気は、体表を保護し、
外邪の侵入を防ぐ役割をもっています。
気の種類とそれぞれの機能について
再確認しておきましょう。
1.原 気
原気は先天の精が変化生成したもので、生命活動の原動力となっています。
2.宗 気
宗気は後天の精と呼吸によって壇中に集まる気で、心と肺の活動を支え、呼吸や発生を主っています。
3.営 気
営気は後天の精(水穀の精気)から得られ、津液を血に変化させ、脈中を行き、各種機関を栄養する働きがあるため、正答となります。
4.衛 気
衛気は後天の精(水穀物の悍気)から得られます。
脈外をすばやく巡り、肌膚を温め皮膚の収縮と弛緩を調整し、外邪に対する防衛の役割を持っています。
1、原気・・・×
原気は、活力旺盛、成長促進の作用が強い気です。
2、宗気・・・×
宗気は、全身の臓器や血液の流れを良くする、推進の作用が強い気です。
3、営気・・・○
営気が、人体各部に栄養を与える作用が強い気です。
4、衛気・・・×
衛気は、病気と戦うなどの防御作用が強い気です。