あん摩マッサージ指圧師の過去問
第29回(2021年)
午後 問29
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第29回(2021年) 午後 問29 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す症例に対し、リスクを考慮した運動療法として最も適切なのはどれか。
「82歳の女性。立ち上がるときや階段を降りるときに右膝の内側に痛みを感じ、圧痛がある。右膝の軽度な内反変形と右大腿四頭筋の萎縮がみられる。」
「82歳の女性。立ち上がるときや階段を降りるときに右膝の内側に痛みを感じ、圧痛がある。右膝の軽度な内反変形と右大腿四頭筋の萎縮がみられる。」
- スクワット
- タオルギャザー
- トレッドミル
- パテラセッティング
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この過去問の解説 (3件)
01
患者は右膝の軽度な内反変形と大腿四頭筋の萎縮などから変形性膝関節症が考えられます。
また82歳と高齢なこともあり、負担の少ない運動法による、大腿四頭筋の強化が正答となります。
1.スクワットは、膝への負担が大きく疼痛の増悪が考えられるため、適しているとは言えません。
2.タオルギャザーは、タオルを足指で手繰り寄せる運動であり、対象は外反母趾・内反小趾・浮き指・開張足など、足底へのリハビリテーションとなっています。
3.トレッドミルは自動走行するベルトの上を歩かせる運動法です。
歩行運動として、脈拍数や酸素消費量を増やす心疾患・循環器疾患予防としてのリハビリテーションとなります。
4.パテラセッティングは、膝をのばした状態で座り、置いているタオルを膝で潰すように力を入れる大腿四頭筋の筋力トレーニングです。
膝の負担も少ないトレーニングなので症例に適していると言え、正答となります。
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02
問題文より、
高齢女性であること、
右膝内側の痛みと圧痛があること、
右膝の軽度内反変形、右大腿四頭筋の萎縮があることから、
変形性膝関節症である可能性が考えられます。
×
変形性膝関節症である場合、
スクワットは、
膝関節に過度の負担がかかってしまう可能性が高いです。
×
タオルギャザーは、足底内在筋のトレーニングに有効なので、
事例に対して選択するには、優先順位が低いものと考えられます。
×
トレッドミルは、
運動療法として行う場合は、
歩行練習に使用されます。
○
パテラセッティングを実施すると、
大腿四頭筋を強化することができます。
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03
年齢が高齢であること、また、変形と筋委縮を伴っていることから、
トレッドミルやスクワットは、転倒のリスクがあり危険と判断できます。
パテラセッティングは、折りたたんだタオルや、
柔らかいものを膝窩で押しつぶすという
単純な動作で、大腿四頭筋に刺激を与える運動療法で、
長座位でも寝ている状態でも行う事ができるために
非常に安全な運動療法といえます。
タオルギャザーは、主に足関節捻挫などの下腿部における運動療法です。
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