あん摩マッサージ指圧師の過去問
第29回(2021年)
午後 問34
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第29回(2021年) 午後 問34 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す症例で、肩甲骨の位置異常改善を目的に施術する場合、最も適切な筋はどれか。
「68歳の男性。パーキンソン病と診断されている。姿勢は前かがみになり、肩甲骨の外転・下制がみられる。」
「68歳の男性。パーキンソン病と診断されている。姿勢は前かがみになり、肩甲骨の外転・下制がみられる。」
- 小円筋
- 大円筋
- 小胸筋
- 大胸筋
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この過去問の解説 (3件)
01
パーキンソン病の特徴として、前屈み姿勢があります。
猫背となるため、肩甲骨は、外転下制し、下方回旋します。
一方、小胸筋は、
第3・4・5肋骨から肩甲骨の烏口突起を結ぶ筋肉で、肩甲骨の下方回旋、下制させる作用があります。
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02
正解は小胸筋です。
×
小円筋は、
肩関節の外旋、水平伸展、伸展に関与する筋で、
肩甲骨外側縁の中部後面からはじまり、
上腕骨大結節の後部で停止します。
×
大円筋は、
肩関節の伸展、内旋、内転の際機能する筋で、
肩甲骨下角後面からはじまり、
上腕骨小結節稜で停止します。
○
小胸筋は、
第3〜5肋間から開始し、肩甲骨の烏口突起で停止する筋です。
大胸筋に覆われており、
肩甲骨の外側を下方に引き、第3〜5肋骨を引き上げます。
事例においては、肩甲骨の位置異常改善を目的としているので、
小胸筋に施術するのが適切であると考えられます。
×
大胸筋は、
鎖骨内側前方2分の1のところからはじまり、
第1〜6肋骨の肋軟骨の前面とその胸骨部で停止します。
肩関節の水平屈曲、内旋、内転に関与します。
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03
正解は3です。
肩甲骨の外転・下制に作用する筋肉は小胸筋です。
パーキンソンであることは肩甲骨の外転・下制が慢性的であることの根拠となっています。
各選択肢については、以下のとおりです。
1→肩関節の伸展、外旋、内転
2→肩関節の伸展、内旋、外転
3→肩甲骨の外転、下制、下方回旋、肩甲骨固定の際は肋骨の挙上
4→肩関節の内転、内旋、屈曲、水平屈曲
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