あん摩マッサージ指圧師の過去問
第29回(2021年)
午後 問35
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第29回(2021年) 午後 問35 (訂正依頼・報告はこちら)
脳血管障害による片麻痺患者に対する訓練として適切なのはどれか。
- 背臥位からの寝返り動作は、麻痺側への寝返りを基本とする。
- 坐位からの立ち上がり動作では、体幹を前傾させないように意識させる。
- 歩行訓練は、交互型歩行器で行わせるのが安全である。
- 着衣動作でワイシャツの袖を通す際は、麻痺側から行わせる。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は「着衣動作でワイシャツの袖を通す際は、麻痺側から行わせる。」です。
×
片麻痺患者が、
背臥位からの寝返り動作を訓練する場合は、
非麻痺側への寝返りを基本とします。
これは、麻痺側の肩関節の損傷や脱臼を予防するとともに、
起き上がる際に、非麻痺側の腕で上体を起こすためです。
×
片麻痺患者の坐位からの立ち上がり動作では、
脚に力を入れるために、
体幹を前傾させる必要があります。
×
交互型歩行器は、
固定型歩行器と形は似ていますが、
左右のフレームが別々に動くタイプのものです。
両手でつかんで使用するので、
片麻痺がある場合には適さないことがあります。
○
片麻痺患者がYシャツを着る場合は、
麻痺側から袖を通すようにします。
脱ぐ場合は、非麻痺側から脱ぎます。
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02
正解は4です。
片麻痺の症状は片側の麻痺があること、重心移動が苦手であるなどの特徴があります。
その状態を想像しながら選択肢を選別します。
各選択肢については、以下のとおりです。
1→背臥位からの寝返り動作は、非麻痺側への寝返りを基本とする。
2→坐位からの立ち上がり動作では、体幹の前傾を意識させる。
3→身体の片側しか使用できないため、交互型歩行器では危険である。
4→〇
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03
片麻痺とは、同側の上下肢の運動麻痺となる状態で、
脳卒中における片麻痺では、弛緩性麻痺となった後、
だんだんと筋緊張が亢進して、痙性片麻痺となり、
腱反射が亢進して、マン・ウェルニッケ拘縮がみられます。
寝返りの際に、腕を巻き込む危険があるため、
非麻痺側への寝返りが基本です。
体幹は、前傾させます。
交互型歩行器は、左右のフレームを交互に動かすので、片麻痺には適しません。
正解です。
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