あん摩マッサージ指圧師の過去問
第29回(2021年)
午後 問37

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第29回(2021年) 午後 問37 (訂正依頼・報告はこちら)

大後頭神経痛の絞扼部位に対する施術を行う場合、最も適切な筋はどれか。
  • 胸鎖乳突筋
  • 頭最長筋
  • 頭半棘筋
  • 肩甲挙筋

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この過去問の解説 (3件)

01

大後頭神経痛といえば、臨床上でもよくみられる症状ですが、頭半棘筋の絞扼障害が考えられます。

大後頭神経は、下頭斜筋と、頭半棘筋の間を走行しますが、頭半棘筋を貫通する部分があり、この貫通部分での絞扼障害が起こります。

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02

正解は3です。

大後頭神経は後頭部から頭頂部へ分布する神経です。
選択肢の中で後頭部に関与する筋肉は頭半棘筋で
停止部が上項線と下項線の間にあります。

各選択肢については、以下のとおりです。

1→起始:胸骨柄の上縁、鎖骨内方1/3 停止:乳様突起

2→起始:C3〜T3横突起 停止:乳様突起

3→起始:T7(8)〜C3横突起 停止:上項線と下項線の間

4→起始:C1〜C4横突起 停止:肩甲骨上角・内側縁上部

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03

大後頭神経は、

第2頸神経の後枝で、後頭部の知覚を支配しています。

この神経が圧迫あるいは伸張されると

後頭部などの痛みを引き起こします。

選択肢1. 胸鎖乳突筋

×

胸鎖乳突筋は、胸骨柄、鎖骨近位部からはじまり、

側頭骨の乳様突起で停止する筋です。

神経支配は、副神経、頚神経叢です。

選択肢2. 頭最長筋

×

頭最長筋は、

C1から5の横突起下部、C4から7の関節突起からはじまり、

側頭骨(乳様突起)で停止する筋です。

頸神経に支配されています。

選択肢3. 頭半棘筋

頭半棘筋は、

C7、T1から6の横突起とC4から6の関節突起からはじまり、

後頭骨の上項線と下項線の間で停止します。

頚神経支配です。

大後頭神経は、上述のとおり、頚神経から分岐した神経で、

頭半棘筋と僧帽筋を貫いたのち、後頭部に分布しています。

大後頭神経痛は、頭半棘筋の絞扼により生じますので、

頭半棘筋が適切であると考えられます。

選択肢4. 肩甲挙筋

×

肩甲挙筋は、

第1〜4頚椎横突起からはじまり、

肩甲骨上角と肩甲骨内側縁上部で停止します。

肩甲背神経(C3、4、5)が支配します。

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