あん摩マッサージ指圧師の過去問
第29回(2021年)
午後 問42
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第29回(2021年) 午後 問42 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す症例の罹患筋として最も適切なのはどれか。
「58歳の男性。右殿部から下肢後面にかけて痛みやしびれがある。SLRテストは陰性、K・ボンネットテストとフライバーグテストは陽性。」
「58歳の男性。右殿部から下肢後面にかけて痛みやしびれがある。SLRテストは陰性、K・ボンネットテストとフライバーグテストは陽性。」
- 大殿筋
- 中殿筋
- 梨状筋
- 大腿方形筋
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この過去問の解説 (3件)
01
S L Rテストは、
下肢伸展挙上テストのことで、
L4、5間、や、L5、S1間に障害がある場合、
痛みを生じ、陽性となります。
K・ボンネットテストは、フライバーグテストとともに
梨状筋症候群の診断に用いる徒手検査法です。
事例では、
右殿部から下肢後面に痛みやしびれがあるとのことですので、
その罹患筋をアセスメントするために徒手検査を実施しています。
×
大殿筋は
腸骨稜の後方1/4、仙骨の腸骨近くの後面、腰背筋膜からはじまり、
大腿骨の殿筋粗面、腸脛靭帯で停止する筋です。
×
中殿筋は、
腸骨稜後面からはじまり、
大腿骨大転子の外側面で停止する筋です。
○
梨状筋は、
仙骨の前面、S2-4仙骨孔の間、大坐骨切痕からはじまり、
大転子内側で停止します。
K・ボンネットテストとフライバーグテストで
陽性反応がみられていますので、
梨状筋が罹患筋であることが考えられます。
×
大腿方形筋は、
坐骨結節からはじまり、
大腿骨の転子間稜で停止する筋です。
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02
「右臀部から下肢後面の痛みと痺れ」
「SLR陰性」
「K・ボンネットテスト陽性」
「フライバーグテスト陽性」
というキーワードの中で、
ボンネットと、フライバーグの2つのテストが陽性という事から、
梨状筋症候群と推測できます。
Kボンネットテストとは、
仰向けで患者の股関節を屈曲し、
さらに、
内転、内旋を加えることで、
梨状筋を伸ばして、
疼痛が誘発されるかどうかを見るテスト法です。
一方
フライバーグテストも、
同じように仰向けで
股関節は、伸展したまま
大腿骨を把持し、
内旋させ、
梨状筋を緊張させるテスト法です。
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03
正解は3です。
まず坐骨神経痛の症状が現れています。
坐骨神経痛を起こす疾患のなかからSLRテスト(-)なので脊椎疾患が除外されます。
そしてK・ボンネットテストとフライバーグテストはどちらも梨状筋を進展させるテストなので
梨状筋症候群の可能性が考えられます。
各選択肢については、以下のとおりです。
1→×
2→×
3→〇
4→×
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