あん摩マッサージ指圧師の過去問
第29回(2021年)
午後 問41
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第29回(2021年) 午後 問41 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す症例で施術部位となる障害神経根として最も適切なのはどれか。
「30歳の男性。腰椎椎間板ヘルニアを発症し腰下肢に痛みがある。下腿内側の知覚異常、膝蓋腱反射減弱を認める。」
「30歳の男性。腰椎椎間板ヘルニアを発症し腰下肢に痛みがある。下腿内側の知覚異常、膝蓋腱反射減弱を認める。」
- L3神経根
- L4神経根
- L5神経根
- S1神経根
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
腰椎椎間板ヘルニアでは、
障害されている部位に応じた神経脱落症状を呈します。
×
L3神経根の障害では、
大腿部前面から膝にかけての痛みを生じることが多いです。
○
L4神経根の障害では、
下腿から足部内側にかけて痛みを生じることが多いです。
また、膝蓋腱反射の減弱を認めます。
×
L5神経根の障害では、
下腿から足部全面に痛みを生じます。
背屈力低下も認めることがありますが、
深部腱反射の異常はありません。
×
S1神経根の障害では、
足部の外側の痛みとともに、
アキレス腱反射の減弱を認めます。
参考になった数2
この解説の修正を提案する
02
「腰椎椎間板ヘルニア」
「下腿内側・膝蓋腱反射」
というキーワードから、
L4神経根の障害ということが推測できます。
L4神経根障害は、通常、
高位腰椎ヘルニアの
L3/L4ヘルニアで障害され、
症状としては、
膝蓋腱反射減弱、消失
大腿前面と内側の痛み
下腿内側の知覚異常
などが起こります。
臨床上は、
腰椎椎間板ヘルニアでは、
L4/L5及び、L5/S1のヘルニアが好発します。
L4/L5 ヘルニアでは、
通常、L5と、S1の神経根が障害され、
L5の神経根症状としては、
足背の痛み
特に、母指と第2趾の間は、L5固有領域と呼ばれています。
S1の神経根症状としては、
アキレス腱反射が減弱、消失し、
足底の痛み
特に、外果下方部分は、S1固有領域となっています。
一方、
L5/S1 ヘルニアでは、
通常、S1の神経根が障害されます。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
03
正解は2です。
膝蓋腱反射減弱でL4神経根の障害であることがわかります。
デルマトームで考えても、下腿内側はL4の支配領域になります。
なお好発年齢は20〜40代です。
各選択肢については、以下のとおりです。
1→×
2→〇
3→×
4→×
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問40)へ
第29回(2021年)問題一覧
次の問題(問42)へ