あん摩マッサージ指圧師の過去問
第29回(2021年)
午後 問47
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第29回(2021年) 午後 問47 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す症例の障害神経として最も適切なのはどれか。
「23歳の男性。空手の練習中に下腿前面を強打した後、強い腫脹と疼痛が起こった。第1足趾と第2足趾の背側の知覚障害が現れ、足関節の背屈ができなくなった。」
「23歳の男性。空手の練習中に下腿前面を強打した後、強い腫脹と疼痛が起こった。第1足趾と第2足趾の背側の知覚障害が現れ、足関節の背屈ができなくなった。」
- 深腓骨神経
- 浅腓骨神経
- 腓腹神経
- 脛骨神経
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は深腓骨神経です。
○
問題文の事例より、
下腿前面を強打し、
第1足趾と第2足趾の背側の知覚障害が生じていること、
足関節の背屈ができなくなったことから、
深腓骨神経の障害が考えられます。
×
浅腓骨神経は、
深腓骨神経と同様、総腓骨神経から分岐する神経です。
下腿の下3分の1のところで筋膜を貫通、
足背部を経て足指まで走行しています。
この神経が障害される場合、
知覚障害を生じても、運動障害を生じることはないと考えられます。
×
腓腹神経は、
内側腓腹皮神経と外側腓腹皮神経が合流して成り立っています。
腓腹下部から外顆、第5足趾の知覚神経です。
×
脛骨神経は、
坐骨神経から分かれ、
膝窩から下腿深部を通って
足の足底筋を支配します。
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02
「空手での下腿前面の強打」
ということから、
相当な外力による打撲と想像できます。
さらに、
「強い腫脹と疼痛」
から、
コンパートメント症候群が頭をよぎり、
「第1足趾と第2足趾背側知覚障害および背屈不能」
ということで、
下腿前面の
前方区画コンパートメント症候群と
判断できます。
前方区画では、
前脛骨筋
長趾伸筋
長母趾伸筋
の3筋が障害されるため
足関節が背屈不能となり、
圧迫を受ける神経は、
深腓骨神経となります。
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03
正解は1です。
足関節を背屈させる筋肉は前脛骨筋、長趾伸筋、長母指伸筋があり
どれも深腓骨神経支配です。
さらに深腓骨神経の知覚領域が第1・2趾であり、デルマトームをみても明らかです。
各選択肢については、以下のとおりです。
1→〇
2→×
3→×
4→×
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