あん摩マッサージ指圧師の過去問
第29回(2021年)
午後 問51

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第29回(2021年) 午後 問51 (訂正依頼・報告はこちら)

東洋医学的な胸腹部の痛みで、足三里への圧迫が最も効果的なのはどれか。
  • 大腹痛
  • 小腹痛
  • 少腹痛
  • 脇痛

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は大腹痛です。

選択肢1. 大腹痛

腹部のうち、臍より上部を「大腹」といいます。

脾や胃との関連が深く、

この部位に痛みがあるときは、

足三里への圧迫が効果的であるとされています。

選択肢2. 小腹痛

×

腹部のうち、臍より下部を「小腹」といい、

腎や膀胱、大腸、小腸、女性胞に関連があるとされています。

選択肢3. 少腹痛

×

腹部のうち、小腹の両側を「少腹」といい、

肝との関連が深いとされています。

選択肢4. 脇痛

×

脇痛は、脇腹から側胸部にかけての痛みで、

肝や胆との関連が深い部位です。

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02

腹診における各部の名称と、臓腑関係は、

 

心下(みぞおち)→心経
胸脇(みぞおちの両脇)→胆経
大腹(臍の上)→脾、胃経
脇下(大腹の両脇)→肝、胆経
小腹(下腹部)→腎、膀胱、大腸、小腸、三焦経
少腹(下腹部の両脇)→肝経

 

となっています。

 

足三里は、胃経の経穴なので、大腹痛に効果的です。

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03

正解は1です。

四診の「疼痛を問う」の問題になりますが、足三里は胃経なのでそれと関係する部位を探します。
選択肢の中では大腹が関係していますので、1が正解となります。

各選択肢については、以下のとおりです。

1→大腹…臍より上、脾胃と密接な関係

2→小腹…臍より下、腎、膀胱、大腸、小腸、子宮と関係

3→少腹…小腹の両側、厥陰肝経と密接に関係

4→脇…肝胆の病変と密接な関係

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