あん摩マッサージ指圧師の過去問
第29回(2021年)
午後 問59

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第29回(2021年) 午後 問59 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文で示す症例について、以下の問いに答えよ。

「40歳の男性。主訴は腰痛。第3腰椎の高さで脊柱起立筋のすぐ外側にある深部の筋に、圧痛と硬結を触知した。圧痛部を押すと腰椎を側屈させるような筋収縮が認められた。」

圧痛と硬結を触知した筋はどれか。
  • 大腰筋
  • 腹横筋
  • 外腹斜筋
  • 腰方形筋

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この過去問の解説 (3件)

01

脊柱起立筋は、

腸肋筋、最長筋、棘筋からなり、

背部の浅層に位置します。

選択肢1. 大腰筋

×

大腰筋は、2頭(浅頭と深頭)あります。

浅頭は第12胸椎-第4腰椎の椎体より起こり、

深頭は第12肋骨と全腰椎の肋骨突起より起こります。

小転子で停止します。

選択肢2. 腹横筋

×

腹横筋は、

鼠径靭帯の外側、腸骨稜の内縁、

第6〜12肋軟骨の内表面で起始し、

恥骨稜と腸恥骨線、

腹直筋の腱膜〜白線で停止します。

選択肢3. 外腹斜筋

×

外腹斜筋は、

第5〜12肋骨の外側面を起始とし、

腸骨稜の前半分、鼠径靭帯、

恥骨稜、腹直筋膜で停止します。

選択肢4. 腰方形筋

腰方形筋は、

脊椎起立筋のすぐ外側で、

深部に位置する筋です。

起始は腸骨稜の後面内側縁、

第1〜4腰椎の横突起、

第12肋骨の下縁で停止します。

腰椎の側屈させるとともに、

骨盤と腰椎を安定させます。

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02

「第3腰椎の高さ」
「脊柱起立筋の外側」
に位置する深部の筋肉は、
腰方形筋です。

さらに、
「圧痛部の押圧により側屈」
ということから、
腰方形筋と断定できます。

 

腰部の筋肉は、

中央から、

 

多裂筋

最長筋

腸肋筋

腰方形筋

 

と、覚えておきましょう。

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03

正解は4です。

背側で脊柱起立筋のすぐ外側は腰方形筋になります。
深部には大腰筋もありますが、運動作用は股関節の屈曲です。
腹横筋と外腹斜筋は腹側から触れます。

各選択肢については、以下のとおりです。

1→×

2→×

3→×

4→〇

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