あん摩マッサージ指圧師の過去問
第29回(2021年)
午後 問68

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第29回(2021年) 午後 問68 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文で示す症例について、以下の問いに答えよ。

「35歳の男性。5か月前から左腰下肢に痛みがあり、腰椎椎間板ヘルニアと診断されている。患側の母趾伸展力の低下がみられるが、膝蓋腱反射とアキレス腱反射は正常。」

障害神経根として最も適切なのはどれか。
  • L3神経根
  • L4神経根
  • L5神経根
  • S1神経根

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この過去問の解説 (3件)

01

腰椎椎間板ヘルニアとの診断で、

主訴は左腰下肢の痛みがあり、

患肢の母趾伸展力低下、

膝蓋腱反射およびアキレス腱反射は正常

とのことから、

長母趾筋の障害が考えられ、

第4腰椎と第5腰椎間で

椎間板ヘルニアを生じている可能性が考えられます。

選択肢1. L3神経根

×

L3神経根の障害では、

そけい部〜大腿部の放散痛、

膝前面の疼痛を認めることが多いです。

選択肢2. L4神経根

×

L4神経根障害では、

殿部〜大腿後外側か後面の放散痛、

下腿内側の疼痛を認めることが多いです。

選択肢3. L5神経根

L5神経根は、

第4腰椎と第5腰椎の間に位置します。

選択肢4. S1神経根

×

S1神経根障害では、

殿部〜大腿後外側か後面の放散痛、

下腿後面の疼痛を認めることが多いです。

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02

「母趾の伸展力低下」がみられるということから、
下位腰椎のヘルニアと推測でき、

 

さらに、
「膝蓋腱反射正常」
ということから、L4神経根は除外、

 

次に、
「アキレス腱反射正常」
ということから、S1神経根は除外、


ということで、
L4・5ヘルニアによるL5の神経根障害とわかります。

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03

正解は3です。

椎間板ヘルニアによる拇趾伸展力低下、膝蓋腱反射は正常ということから
坐骨神経の圧迫が考えられます。坐骨神経はL5の神経根に由来します。

各選択肢については、以下のとおりです。

1→×

2→×

3→〇

4→×

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