あん摩マッサージ指圧師の過去問
第29回（2021年）
午後 問80

圧自律神経反射とは、皮膚を圧迫することによって、圧迫側は交感神経の作用が抑制され、非圧迫側では亢進する反射です。

圧迫側で起こる事象は以下となります。

　　・皮膚温度低下

　　・血圧下降

　　・鼻粘膜毛細血管拡張

　　・発汗の減少

したがって、3．発汗の減少が正答となります。

非圧迫側で起こる事象は以下となります。

　　1．腋窩温の上昇

　　2．血圧の上昇

　　4．鼻粘膜毛細血管の収縮

圧自律神経反射は、側臥位で寝た場合に、

身体が床に付いている側（圧迫側）
と、
その反対側（非圧迫側）
で、違った反応が起こる反射のことで、

床に押し付けられている側では、
発汗が抑制
皮膚温は低下
血圧も低下
鼻粘膜の毛細血管は拡張します。

つまり、こちら側では、
交感神経が抑制されています。

反対に、
床に接していない側では、
発汗は増加
皮膚温は上昇
血圧も上昇
鼻粘膜毛細血管は収縮します。

つまり、交感神経が亢進しています。
 

正解は３です。

身体を部分的に圧迫された際に起こる生体反応ですが、
圧迫側と非圧迫側で真逆の反応を起こします。

各選択肢については、以下のとおりです。

1→腋窩温低下

2→血圧低下

3→〇

4→鼻粘膜毛細血管拡張