あん摩マッサージ指圧師の過去問
第29回（2021年）
午後 問79

正解は１です。

緊急反応は緊急時のストレスに対する急激な生体現象で、主に交感神経によるものです。
副腎髄質ではアドレナリン、ノルアドレナリンを分泌し、心拍数増加や心拍出量増加、
骨格筋血管拡張などを行います。

各選択肢については、以下のとおりです。

1→〇

2→神経刺激を伝える神経伝達物質

3→副腎皮質ホルモン

4→膵ホルモン

副腎髄質から分泌されるホルモンには、
アドレナリンとノルアドレナリンがありますが、

8割がアドレナリンで、残りがノルアドレナリン、

そして、わずかにドーパミンも分泌されています。

これら３つのホルモンの総称が、カテコールアミンです。

このカテコールアミンは、ストレスによって交感神経が興奮した時に大量に分泌されます。

生命の危険のある緊急時に、特に顕著に分泌されるため、緊急反応と呼ばれています。

緊急反応は、キャノンが提唱したストレスに反応する際の概念です。

1．アドレナリンは、緊急状態により、交換神経優位によって副腎髄質から分泌されるため、正答となります。

アドレナリンは心機能促進・血糖を上昇支える作用があります。

2．アセチルコリンは、神経伝達物質です。

3．コルチゾールは、副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンです。

4．グルカゴンは、膵臓から分泌される血糖値上昇ホルモンです。