あん摩マッサージ指圧師の過去問 第30回(2022年) 午前 問16
この過去問の解説 (3件)
筋肉の作用の問題では、筋の起始停止の大体の場所だけでも覚えていれば、その筋の起始から停止を引っ張るイメージで回答を導き出せます。
長母指屈筋は、指の感じが手の方なので、この時点で選びません。
後脛骨筋は、足関節を底屈と内反させる筋肉で、
脛骨骨間膜の後面上部と脛骨上部、腓骨上部から、
舟状骨、楔状骨、第2~4中足骨底に付きます。
前脛骨筋は、足関節を背屈、内反させる筋肉で、
脛骨の外側上部と下腿骨間膜から、
楔状骨と第1中足骨底に付きます。
長腓骨筋は、足関節を底屈、外反させる筋肉のため、正解となります。
腓骨頭と腓骨外側面上部から
楔状骨と第1中足骨底に付きます。
足部:外反は腓骨外側に付着する筋と長趾伸筋が関与します。
付着部 腓骨:後面の下2/3・骨間膜 から 拇趾:末節骨の底部
機能 拇趾:屈曲
付着部 脛骨:後面外側・腓骨:内側上2/3・骨間膜 から 舟状骨・立方骨・楔状骨底面・2-3中足骨底面
機能 足関節:底屈・足部:内反
付着部 脛骨:外側顆・外側面上2/3 骨間膜 から 第1楔状骨内底側・第1中足骨底
機能 足関節:背屈・足部:内反
付着部 脛骨:外側顆 腓骨:腓骨頭・外側上2/3 から 第1楔状骨外側・第1中足骨の底部
機能 足関節:底屈・足部:外反
筋は触りながら動かしながら覚えましょう。
正解は長腓骨筋です。
×
長母指屈筋は、橈骨、前腕骨間膜を起始とし、
母指末節骨で停止する手の筋肉で、
正中神経前骨神経(C8-Th1)が支配しています。
その作用は、母指の中手指間関節と指節間関節の屈曲です。
×
後脛骨筋は、
骨間膜の後面上部1/2と
それに隣接する脛骨と腓骨の部分を起始とし、
舟状骨、楔状骨、第2〜4中足骨底で停止します。
支配神経は、脛骨神経(L5-S1)です。
その作用は、距体関節の底屈、
距踵関節・距踵舟関節の内反、
縦足弓と横足弓の保持です。
×
前脛骨筋は、
脛骨の外側上部3分の2、
下腿骨間膜、浅下腿筋膜の最上部をとし、
内側楔状骨の内側面と足底面、
第1中足骨底内側面で停止します。
神経支配は、深腓骨神経(L4-S1)です。
その作用は、
距腿関節の背屈、距踵関節・距踵舟関節の内反です。
○
長腓骨筋は、
腓骨頭、腓骨外側面の上部3分の2を起始とし、
内側楔状骨の足底面、第1中足骨底で停止します。
神経支配は、浅腓骨神経(L4-S1)です。
その作用は、
距腿関節の底屈、距踵関節・距踵舟関節の外反、
足の横足弓の保持です。
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