あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午前 問25
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午前 問25 (訂正依頼・報告はこちら)
排便時に起こるのはどれか。
- 外肛門括約筋の弛緩
- 直腸の平滑筋の弛緩
- 下腹神経の活動の亢進
- 陰部神経の活動の亢進
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この過去問の解説 (4件)
01
直腸内圧が約50㎜Hg以上で骨盤神経から排便中枢に伝達され
大脳皮質に伝わって便意をもよおします。
その際に副交感神経が刺激されると内肛門括約筋が弛緩、
外肛門括約筋(随意筋)は便意動作によって弛緩し排便に至ります。
排便時に随意筋である外肛門括約筋の弛緩が必要なので正解です。
直腸の平滑筋が弛緩(広がって)して
直腸内に便が溜まっています。
下腹神経は交感神経であり
排便時に亢進するのは副交感神経なので不正解です。
陰部神経は尿意や便意を我慢する際に活動します。
腰部の神経障害を受けると膀胱や直腸にも障害が出る場合があります。
この仕組みを理解しておくと
膀胱直腸に障害が出た際に何が支障をきたしているか即座に判断し
適切に対応できる可能性があります。
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02
排便の仕組みで重要なのは、内肛門括約筋と、外肛門括約筋です。
内肛門括約筋は平滑筋で不随意筋のため、意識的に動かすことはできません、排便中枢により骨盤内臓神経が求心性に刺激されると、仙髄を介して内肛門括約筋は弛緩します。
一方、外肛門括約筋は、横紋筋で随意筋のため、意識的に動かすことができます。
排便を我慢している時は、外肛門括約筋を収縮させている状態です。
正解です。
直腸ではなく、内肛門括約筋は平滑筋で、排便時には弛緩します。
排便時には、下腹神経が抑制され、内肛門括約筋が弛緩します。
排便時には、陰部神経が抑制され、外肛門括約筋が弛緩します。
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03
正解は 外肛門括約筋の弛緩。です。
排便反射は次のような機序に基づいて誘発されます。
直腸壁の伸展される→骨盤神経求心路を通過→腰仙髄の排便中枢に伝達→骨盤神経遠心路の活動亢進→S状結腸・直腸収縮、下腹神経の緊張抑制→内肛門括約筋弛緩→陰部神経の緊張抑制→外肛門括約筋弛緩→排便 となります。
*内肛門括約筋:交感神経(下腹神経)によって収縮、副交感神経(骨盤神経)によって弛緩します
*外肛門括約筋:随意筋であり、体性運動神経(陰部神経)の支配を受けます
また、排便反射は大脳の意思によって平素抑制されているため、直腸が伸展されても排便されず排便を我慢することができます。
大脳の損傷によって抑制が失われたりすると、大便失禁が起こります。
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04
正解は外肛門括約筋の弛緩です。
○
外肛門括約筋は、肛門の出口にある随意筋で、
排便が肛門付近まで降りてくると弛緩します。
×
直腸の平滑筋は、自律神経に支配されており、
不随意筋です。
×
交感神経である下腹神経は、
その活動が亢進すると、内肛門括約筋が収縮します。
×
陰部神経は、
外肛門括約筋の動きや肛門部の知覚に関係する体性神経です。
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