あん摩マッサージ指圧師の過去問 第30回(2022年) 午前 問25
この過去問の解説 (3件)
排便の仕組みで重要なのは、内肛門括約筋と、外肛門括約筋です。
内肛門括約筋は平滑筋で不随意筋のため、意識的に動かすことはできません、排便中枢により骨盤内臓神経が求心性に刺激されると、仙髄を介して内肛門括約筋は弛緩します。
一方、外肛門括約筋は、横紋筋で随意筋のため、意識的に動かすことができます。
排便を我慢している時は、外肛門括約筋を収縮させている状態です。
正解です。
直腸ではなく、内肛門括約筋は平滑筋で、排便時には弛緩します。
排便時には、下腹神経が抑制され、内肛門括約筋が弛緩します。
排便時には、陰部神経が抑制され、外肛門括約筋が弛緩します。
正解は 外肛門括約筋の弛緩。です。
排便反射は次のような機序に基づいて誘発されます。
直腸壁の伸展される→骨盤神経求心路を通過→腰仙髄の排便中枢に伝達→骨盤神経遠心路の活動亢進→S状結腸・直腸収縮、下腹神経の緊張抑制→内肛門括約筋弛緩→陰部神経の緊張抑制→外肛門括約筋弛緩→排便 となります。
*内肛門括約筋:交感神経(下腹神経)によって収縮、副交感神経(骨盤神経)によって弛緩します
*外肛門括約筋:随意筋であり、体性運動神経(陰部神経)の支配を受けます
また、排便反射は大脳の意思によって平素抑制されているため、直腸が伸展されても排便されず排便を我慢することができます。
大脳の損傷によって抑制が失われたりすると、大便失禁が起こります。
正解は外肛門括約筋の弛緩です。
○
外肛門括約筋は、肛門の出口にある随意筋で、
排便が肛門付近まで降りてくると弛緩します。
×
直腸の平滑筋は、自律神経に支配されており、
不随意筋です。
×
交感神経である下腹神経は、
その活動が亢進すると、内肛門括約筋が収縮します。
×
陰部神経は、
外肛門括約筋の動きや肛門部の知覚に関係する体性神経です。
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