あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午前 問30
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午前 問30 (訂正依頼・報告はこちら)
好中球について正しいのはどれか。
- 抗体を産生する。
- 異物を貪食する。
- リンパ球に抗原提示する。
- ヒスタミンを分泌する。
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この過去問の解説 (4件)
01
好中球とは免疫細胞(白血球)の一種で全白血球の50%程度を占めます。
ウイルスなどの病原体を駆除(貪食)することに特化しており、
病原体に最初に反応し、攻撃を開始します。
体内に入ってきた病原体の抗体を生産する細胞はB細胞です。
B細胞は入ってきた病原体が危険なのかを判断し
それに対する抗体を作り出す役割があります。
正しいです。
異物を貪食するのは好中球です。
抗原提示をする細胞はマクロファージです。
病原体発見→貪食→病原体情報をヘルパーT細胞に抗原提示
という流れとなります。
ヒスタミンを分泌するのは好塩基球などです。
このように体は様々な細胞の反応により
病気や感染から守っています。
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02
骨髄で作られた血球は、骨髄系幹細胞とリンパ系幹細胞に分けられ、この骨髄系管細胞の内の顆粒球が好中球、好酸球、好塩基球となります。
好中球は、白血球の中でもダントツで多く、好酸球と好塩基球は、2つとも、割合的には非常に少ないです。
好中球は、マクロファージに呼ばれると、一斉に集まってきて、標的を貪食します。
そして、この貪食した好中球の死骸が膿となり放出されます。
抗体を産生するのは、リンパ球です。
正解です。
リンパ球に抗原を提示するのは、マクロファージとなります。
ヒスタミンを分泌するのは、肥満細胞となります。
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03
正解は 異物を貪食する。です。
抗体を産生するのはB細胞です。
B細胞はそれぞれ特定の抗原を認識し、抗原が生体内に侵入すると分裂して大量に増え、
さらにT細胞の助けを借りた上で形質細胞に分化してその抗原に対する抗体を産生します。
好中球は血中白血球の約50%〜70%を占めており、細菌や異物が体内に侵入した時、それらに近づき(遊走)細菌や異物を取り込んで、
リソソームで破壊し分解・消化する(貪食)働きがあります。
リンパ球に抗原提示するのはマクロファージ(大食細胞)です。
マクロファージは単球が血管から組織中に出てきた状態を指します。
働きとしては、名の通り積極的に異物に近づき、大きな異物を貪食して除去し、貪食によって取り込んだ異物の断片を抗原としてリンパ球に提示します(抗原提示)。
肺や肝臓、リンパ節などの感染しやすい場所に多く分布して感染を防いでいます。
肺に存在するマクロファージを肺胞マクロファージ、肝臓ではクッパー細胞と呼ばれています。
ヒスタミンを放出するのは肥満細胞(好塩基細胞)をはじめとする様々な細胞によって放出されます。
ヒスタミンは生体内の炎症やアレルギー反応が出た時などに関与しています。
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04
正解は異物を貪食する。です。
×
抗体を産生するのは、B細胞です。
○
異物を貪食するのは、好中球です。
×
リンパ球に抗原提示するのは、
マクロファージです。
異物を貪食して抗原を提示し、
リンパ球の1つであるT細胞を活性化させます。
×
ヒスタミンを分泌するのは、肥満細胞などです。
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