あん摩マッサージ指圧師の過去問 第30回(2022年) 午前 問31
この過去問の解説 (3件)
ビタミンは身体のいろいろな働きを調節する栄養素です。
体内で合成することはできないので食べ物などから取り込まないといけません。
ビタミンAはレチノール、レチナール、レチノイン酸の総称です。
不足すると薄暗いところで目が見えにくくなったり、皮膚が乾燥し固くなります。
ビタミンB2はリボフラビンとも呼ばれます。
不足すると皮膚や粘膜に炎症が起きやすくなります。
ビタミンCはアスコルビン酸とも呼ばれます。
不足するとコラーゲンがうまく作れなくなり骨、腱、血管がもろくなります。
不足するとカルシウムの取り込みが弱くなり、骨軟化症、骨粗鬆症、骨の成長障害が起こります。
栄養のことは現場でもよく質問されます。
要点を押さえておきましょう。
正解は ビタミンB2です。
ビタミンは食物中に微量に存在する有機物で、体に蓄積されない水溶性ビタミン(B・C)と、脂肪組織に蓄積されやすい脂溶性ビタミン(A・D・E・K)に分類されます。
これらのビタミンは物質の代謝の過程などに必要とされています。
ビタミンは体内で合成されないため、不足すると身体の様々な影響を与え、脂溶性ビタミンにおいては過剰摂取においても様々な障害を引き起こします。
ビタミンAは脂溶性ビタミンの一種です。
働きとしては視覚機能や皮膚・粘膜の形成や発育などに少量必要で、レバーやウナギなどに多く含まれています。
摂取不足では夜盲症や粘膜障害を生じ、錠剤などでの過剰摂取は、妊婦での催奇形性、小児の骨異常などの様々な毒性を引き起こします。
ビタミンB2(リホフラビン)は、水溶性ビタミンの一種です。
働きとしては体内での酸化還元反応に関与しており、レバーや乳製品などに多く含まれています。
不足すると口角炎や口内炎、皮膚炎などを起こします。
ビタミンCは水溶性ビタミンの一種です。
働きとしては抗酸化作用(遺伝子や膜を障害する作用を持つ活性酸素を還元する作用)を持っています。
他にもコラーゲンの生成に必要とされており、柑橘系などの果物や野菜に多く含まれています。
不足すると壊血病や皮下出血など、血管壁が破れやすくなります。
ビタミンDは脂溶性ビタミンの一種です。
働きとしてはカルシウム代謝の重要な因子で、腸からカルシウムを吸収して血中カルシウムイオン濃度を高める作用(活性型ビタミンD3)があります。
食べ物ではレバー・イワシ・カツオなどに多く含まれますが、日光を浴びることで皮膚でも生成されます。
不足により小児ではくる病、成人では骨軟化症を生じ、食品などによる過剰摂取では腎障害を起こしやすくなります。
正解はビタミンB2です。
×
ビタミンAは、脂溶性ビタミンの1つで、
目などの粘膜の健康を保ったり、
暗いところでの視力を維持したりする働きがあります。
その欠乏は、夜盲症などの原因となります。
○
ビタミンB2は、
エネルギー代謝や皮膚等の再生に必要な水溶性ビタミンで、
その欠乏は、口内炎や皮膚炎などの原因となります。
×
ビタミンCは、コラーゲンを作るために必要な水溶性ビタミンで、
欠乏すると、壊血病や皮下出血などの原因となります。
×
ビタミンDは、
骨と歯の発育を促進したり、
小腸でのカルシウムとリンの吸収を促進させたりする働きがあります。
欠乏すると、くる病や骨軟化症のなどの原因となります。
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