あん摩マッサージ指圧師の過去問 第30回(2022年) 午前 問32
この過去問の解説 (3件)
壊死とは局所的な細胞の死です。おおきく3つに分けられます。
「凝固壊死」組織が固形のまま タンパク質の多い組織で見られ、脳以外の梗塞で生じます。
「融解壊死」組織が液化 脳などの脂質の多い組織にみられます。
「乾酪壊死」組織がチーズのようになります 肺結核でみられます。
脳以外の梗塞では凝固壊死が生じます。
脳は壊死すると脂質が多いので凝固されずに融解壊死が生じやすいです。(脳軟化症)
脳以外の梗塞では凝固壊死が生じます。
脳以外の梗塞では凝固壊死が生じます。
正解は 脳梗塞。です。
壊死とは”局所に起こる細胞や組織の死”と定義されています。
壊死の原因としては
・循環障害による虚血
・物理的要因(高温・低音・放射線など)
・化学的要因(各種の中毒・微生物の作用)
・ウイルス などが挙げられます。
分類としては、大きく分けて凝固壊死と融解壊死に分類されます。
凝固壊死:壊死した組織のタンパク質含有量が多ため、壊死化した部分がそのまま無構造の凝固した組織として残ってしまうもののことを言います。心筋梗塞や腎臓・脾臓の貧血性梗塞や結核の乾酪化巣などがここに属します。
融解壊死:壊死した組織のタンパク質含有量が少なく、脂質細胞が多いため、壊死に陥った組織が徐々に融けてゆくものを言います。中枢神経の壊死に特徴的なもので、脳梗塞などはここに属します。
その他にも壊死になった組織に腐敗が加わると壊疽になり、壊死組織は腐敗性悪臭を放ちます。
肺壊疽や腐敗性子宮内膜炎などが属します。
よって、今回の問題では
脳梗塞は融解壊死、その他の選択肢は凝固壊死となります。
正解は脳梗塞です。
脂質が多く、タンパク質の少ない組織が壊死した場合、
壊死組織は液化し、融解壊死を生じやすいといわれています。
脳は脂質が多い組織ですので、
融解壊死を生じやすいと考えられます。
タンパク質が多い組織が壊死する場合は、凝固壊死といいます。
×
腎梗塞とは、
腎臓の太い動脈が何らかの原因で閉塞し、
腹痛や血尿などを生じる病気です。
○
脳梗塞は、脳の動脈が何らかの原因で閉塞して、
血流が途絶えた部分が壊死してしまう病気です。
脂質が多く、タンパク質の少ない組織が壊死した場合、
壊死組織は液化し、融解壊死を生じやすいといわれています。
脳は脂質が多い組織ですので、
融解壊死を生じやすいと考えられます。
なお、タンパク質が多い組織が壊死する場合は、
凝固壊死といいます。
×
脾梗塞は、脾臓の動脈が閉塞するために壊死してしまう病気です。
×
心筋梗塞は、冠動脈の閉塞により心臓の筋肉が壊死する病気です。
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