あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午前 問51

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午前 問51 (訂正依頼・報告はこちら)

まだら認知症がよくみられるのはどれか。
  • 前頭側頭型認知症
  • 脳血管性認知症
  • アルツハイマー型認知症
  • レビー小体型認知症

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 脳血管性認知症です。

☆それぞれの認知症の特徴を紹介します。

選択肢1. 前頭側頭型認知症

・前頭側頭型認知症

女性に多く見られ、人格障害が知的障害よりも先行し社会性の欠如が見られることが特徴です。

選択肢2. 脳血管性認知症

脳血管型認知症は、通常高血圧症や動脈硬化を助長する疾患(高血圧・糖尿病・高脂血症など)の既往がある方に発症します。

他の認知症と比べて大きな違いは、知的機能障害が全般的でなく、きちんとしたところもあり、はっきりした記憶の断片を述べたりする”まだら認知症”がみられます。

他にも症状全体が階段的様増悪や動揺することが特徴として挙げられます。

選択肢3. アルツハイマー型認知症

・アルツハイマー型認知症

症状の進行が緩徐進行型で、徐々に進行する物忘れ、失見当識、意欲減退と共に頭頂〜側頭葉症状が見られます。中期に見られるゲルストマン症候群も抑えておくと良いでしょう。

選択肢4. レビー小体型認知症

・レビー小体型認知症

男性に多く見られ、幻視を見たりパーキンソン症状などが見られます。他の認知症と比べて進行が早いことも特徴です。

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02

まだら認知症とは、記銘力の障害はみられるが、日常的な判断力や専門に関する知識は保たれている、といったように症状にムラの出る認知症のことです。

選択肢1. 前頭側頭型認知症

人格変化、行動異常がみられ、前頭葉・側頭葉に限局した萎縮性病変を認めます。

選択肢2. 脳血管性認知症

脳梗塞や脳内出血、くも膜下出血などの脳血管障害によって生じる認知症です。血管障害部位のみの機能低下があるため、認知機能がまだら状に低下するまだら認知症が特徴的です。なので、これが正解であると考えられます。 

選択肢3. アルツハイマー型認知症

認知症を主体とし、肉眼的に大脳の全般的な萎縮、組織学的に老人班、神経原繊維変化の出現を特徴とする神経変性疾患です。   

選択肢4. レビー小体型認知症

進行性の認知機能障害とともに幻視などの特有の精神症状とパーキンソニズムを呈する神経変性疾患です。

まとめ

アルツハイマー型認知症が最も頻度が高く、血管性認知症、レビー小体型認知症と合わせて三大認知症と言われています。

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03

正解は脳血管性認知症です。

選択肢1. 前頭側頭型認知症

間違いです。

前頭側頭型認知症とは、前頭葉や側頭葉前方の委縮がみられる神経変性性の認知症になります。

そのため、社会性が欠如したり、抑制がきかない、繰り返しの行動、オウム返しなどの症状が出現します。

ピック病とも呼ばれています。

選択肢2. 脳血管性認知症

正解です。

まだら認知症とは、脳血管性認知症の一つで、脳血管障害により、症状が段階的に進行していく認知症です。

脳血管障害の部分により、症状に違いがある認知症となります。

選択肢3. アルツハイマー型認知症

間違いです。

アルツハイマー型認知症とは、アミロイドβにより脳が委縮する認知症となります。

認知症の中でも半分を占めるほど好発する型で、女性に多く発症します。

選択肢4. レビー小体型認知症

間違いです。

レビー小体型認知症は、男性に好発し、パーキンソン症状が特徴的で、アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症に加えて、三大認知症とも呼ばれている認知症となります。

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