あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午前 問54

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午前 問54 (訂正依頼・報告はこちら)

腰背部痛をきたしやすい疾患はどれか。
  • 胆石症
  • 膀胱炎
  • 尿管結石
  • 前立腺炎

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この過去問の解説 (3件)

01

身体のある部位が原因で起こる痛みを、原因となる部位から離れた部位に感じる痛みのことを関連痛といいます。

選択肢1. 胆石症

心窩部から右季肋部、右肩に放散する痛みがあらわれます。 

選択肢2. 膀胱炎

頻尿、排尿痛、残尿感、尿混濁、血尿などの症状があらわれます。

選択肢3. 尿管結石

腰背部から下腹部に放散する激痛があらわれます。なので、これが正解であると考えられます。

選択肢4. 前立腺炎

高熱、排尿時痛、排尿困難、頻尿などの症状があらわれます。

まとめ

内臓疾患による関連痛の鑑別は重要ですのでしっかりおさえておきましょう。

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02

正解は尿管結石です。

選択肢1. 胆石症

間違いです。

胆石症の場合は、右季肋部痛が顕著に認められます。

選択肢2. 膀胱炎

間違いです。

膀胱炎の症状は、排尿時の痛みで、腰背部痛はありません。

選択肢3. 尿管結石

正解です。

尿管結石は、腰背部痛を伴う疝痛発作が出現します。

選択肢4. 前立腺炎

間違いです。

前立腺炎の症状は、排尿時痛、発熱や寒気、倦怠感や関節痛などの症状がみられます。

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03

腰背部痛をきたす主な疾患(整形外科疾患を除く)は

・尿管結石・腎結石・腎盂腎炎・急性膵炎・慢性膵炎・大動脈解離などが挙げられます。

また、十二指腸潰瘍は空腹時の心窩部痛が主に見られるが、背部痛も見られることがあります。

この問題の場合、尿管結石以外の選択肢は腹膜後臓器でないため背部痛が出ることは考えにくいため除外することもできます。

疾患の症状や診断を暗記することも大切ではありますが、体の身体的特徴を生理学・解剖学で確認することで解ける問題もあります。疾患の概要を覚えるときは正常な体の状態を解剖学・生理学で理解しておくと、より理解を深めることができます。

まとめ

(ただし、腎腫瘍のように腹膜後臓器だけど背部痛が見られない疾患などもあるので、疾患の病態整理をきちんと把握しておきましょう。)

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