あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午前 問60

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午前 問60 (訂正依頼・報告はこちら)

細菌感染症はどれか。
  • 手足口病
  • 日本脳炎
  • 破傷風
  • マラリア

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は破傷風です。

選択肢1. 手足口病

間違いです。

手足口病は、ウイルス感染症です。

コクサッキーウイルスや、エンテロウイルスなどが原因になります。

選択肢2. 日本脳炎

間違いです。

日本脳炎は、ウイルス感染症です。

ブタを媒介にした、コガタアカイエ蚊による日本脳炎ウイルスが原因です。

選択肢3. 破傷風

正解です。

破傷風は、破傷風菌による細菌感染症です。

破傷風菌は偏性嫌気性菌なので、好気的な環境では生きていけず、普段は芽胞となって土壌に広く分布しています。

この破傷風菌の出す神経毒(テタノスパスミン)により、強直性の痙攣を引き起こします。

選択肢4. マラリア

間違いです。

マラリアは、原虫による感染症です。

ハマダラ蚊を媒介にした、マラリア原虫が原因となります。

血中に入ったマラリア原虫は、肝細胞で増殖し、赤血球に侵入し、悪寒や発熱、頭痛など様々な症状が出現します。

参考になった数1

02

細菌は核膜をもたない単細胞生物です。増殖における酸素需要の程度から好気性菌、通性菌、嫌気性菌に分けられます。

選択肢1. 手足口病

夏季に乳幼児に流行し、口腔内、手掌、足底に水疱疹をきたす感染症です。コクサッキーウイルスA群、エンテロウイルス71型が主な原因です。  

選択肢2. 日本脳炎

コガタアカイエカにより媒介される日本脳炎ウイルスにより生じる感染症です。

選択肢3. 破傷風

破傷風菌が産生する神経毒素によって、全身の横紋筋の強直性けいれん・持続的緊張をきたす重篤な中毒性疾患です。細菌による感染なので、これが正解であると考えられます。 

選択肢4. マラリア

マラリア原虫が病原体となって、ハマダラカにより媒介されて人体に感染します。潜伏期を経て発熱、貧血、脾腫などの諸症状を呈します。
 

まとめ

感染症法で、マラリアは4類、手足口病、日本脳炎、破傷風は5類に分類されます。

参考になった数0

03

正解は 破傷風です。

選択肢3. 破傷風

破傷風は嫌気性(酸素が嫌い)の破傷風菌による急性感染症です。菌の産生する強力な毒素が中枢神経を傷害し、随意筋の痙攣を特徴とします。

破傷風菌は嫌気性のため、酸素がある環境下では芽胞というバリアを張るため、芽胞細菌の一種でもあります。

3種混合ワクチンの接種によって発症数が抑えられています。

症状では・項部硬直・随意筋の痙攣による開口障害(牙関緊急)・顔面筋痙攣(痙笑)・後弓反張などの特徴を覚えておくと良いでしょう。

まとめ

感染症のあたりは名前と疾患の詳細が繋がりにくく、苦手意識が高い方が多いと思いますが、

問題を何度も解いたり、教科書の内容をまとめるなどしてそれぞれの特徴をしっかり把握できるように努めましょう!

参考になった数0