あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午前 問61
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午前 問61 (訂正依頼・報告はこちら)
過敏性腸症候群について正しいのはどれか。
- 血便を認める。
- 血清CRP が上昇する。
- 生命予後は不良である。
- 排便により腹痛が軽快する。
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この過去問の解説 (3件)
01
消化器症状がありながら、その症状を説明できる器質的病変を特定することができない病態を機能性消化管障害とし、そのうち大腸・小腸由来の消化器症状呈するものを過敏性腸症候群といいます。
腹痛・腹部不快感、下痢や便秘などの症状がみられますが、発熱、粘血便、体重減少などの症状を認められません。
血液検査で原因となる異常は認められません。
生命を左右するような重大な疾患ではありません。
腹痛・腹部不快感が排便で軽快するのを繰り返します。
なので、これが正解であると考えられます。
頻度の高い疾患であり、ストレスの関与が考えられていますが原因は不明です。治療は、不安を取り除き生活指導と薬物療法となります。
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02
過敏性腸症候群(IBS)とは、症状の原因となる明らかな器質的異常がないにも関わらず、
慢性的な便秘や下痢、腹部膨満感、残便感などの機能性消化管疾患を呈する症候群をいいます。
ストレスなどの心理的要因が原因といわれていますが、明確には解明されていません。
間違いです。
血便などの所見は認めません。
間違いです。
血清CRPは上昇しません。
間違いです。
生命予後は極めて良好です。
正解です。
排便により、症状が改善するのは、代表的なIBSの症状です。
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03
正解は「排便により腹痛が軽快する。」です。
過敏性腸症候群(IBS)は、腸に器質的な異常がないにも関わらず、腸管の運動や緊張の亢進、分泌機能の亢進により、便秘・下痢あるいは便秘と下痢を繰り返したり、腹痛などの不定の胃腸症状を呈するものを言います。
成因としては、心理社会的な要因が関与していることが多く、自律神経失調症や心身症の一部と考えることがあります。
症状の大部分は腹痛(特に左下腹部痛)を伴い、排便・排ガスにより軽快することが多いです。
診断においても、器質的異常が見られないため炎症所見や特殊な形態異常も見られることはありません。
その上で、腹痛あるいは腹部不快感が最近3ヶ月の中の1ヶ月につき少なくとも3日以上は症状があり、
その腹部の不快感が・排便によって軽快する・排便頻度の変化で始まる・便形状の変化で始まる
この3つの便通異常の2つ以上の症状を伴うものがIBSと診断されます。
また、症状は繰り返すことが多いですが予後も良好です。
あれこれ書きましたが簡単に言えば...
ストレス等を感じたときにお腹が痛くなったり便に異常が出て、それは排便や排ガスで軽快する、予後も良好な疾患です。
この通り、IBSに関しては特に難しい所見等もないため比較的覚えやすいため、問題として出た場合は落としたくない問題です。
今回間違えてしまった方はこれで確実に覚えて次に繋げられるように努めましょう。
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