あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午前 問74
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午前 問74 (訂正依頼・報告はこちら)
末梢神経麻痺と適合する装具の組合せで正しいのはどれか。
- 橈骨神経麻痺 ――― 肩関節装具
- 正中神経麻痺 ――― 短対立装具
- 腋窩神経麻痺 ――― ナックルベンダー
- 尺骨神経麻痺 ――― コックアップスプリント
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この過去問の解説 (3件)
01
末梢神経障害の理学療法・作業療法として、変形・拘縮・廃用などの合併症の予防に装具の装着が挙げられます。
橈骨神経麻痺では下垂手となります。コックアップスプリントやトーマススプリントなどの装具を使います。
正中神経麻痺では、鷲手と呼ばれる母指対立の障害が起こり、対立装具を装用します。なので、これが正解であると考えられます。
腋窩神経麻痺では、三角筋や小円筋が障害され、肩関節装具を用います。
尺骨神経麻痺では、軽い4,5指の鷲手と手内筋の萎縮が起こります。鷲手変形が強くなる場合、ナックルベンダーを装着します。
下肢の末梢神経障害では、坐骨神経障害には短下肢装具、総腓骨神経麻痺には靴べら型装具などがあります。
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02
正解は「正中神経麻痺 ―― 短対立装具」です。
間違いです。
橈骨神経麻痺の場合、下垂手になるために、コックアップスプリントという装具が用いられます。
主に、固定する静的装具と、バネによる可動式のオッペンハイマー型と呼ばれる動的装具に分かれます。
正解です。
正中神経麻痺では、主に手根管症候群によるものが多く、母指球筋の委縮のために、対立位がとれない猿手となります。
手関節まで固定するものを長対立装具、母指の対立を保持するだけのものを短対立装具といいます。
間違いです。
腋下神経麻痺の場合には、肩関節が挙上不能となるために、肩装具を用います。
ナックルベンダーは、尺骨神経麻痺の時に用いる装具となります。
間違いです。
尺骨神経麻痺は、主に肘部管症候群で起こり、小指球筋、骨間筋、第4、第5の虫様筋が委縮する鷲手がみられます。
装具はMP関節を軽度屈曲位で保持する静的装具の虫様筋カフや、バネによりMP関節の屈曲を補助する動的装具のナックルベンダーが用いられます。
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03
正解は 正中神経麻痺ー短対立装具 です。
*橈骨神経麻痺の特徴的な症状として・手関節の背屈不可・IP関節MP関節の伸展不可(下垂手)が挙げられます。
この場合装具はコックアップスプリントを使用します。
正中神経麻痺の症状として、
・母指から薬指の橈側1/2の掌側の知覚障害
・母指・示指の屈曲不可能
・母指の対立不可能(猿手)
・手関節屈曲・中指屈曲の障害(うまくできない)
が挙げられます。
短対立装具は母指をほかの指と対立位に保持するためのものです。
長対立装具も用いられることがありますが、二つの違いとして、手関節のコントロールができるかどうかで装具の判断を行います。
手関節のコントロールが効かない場合は長対立装具・手関節のコントロールが効く場合は短対立装具の装着を行います。
*腋窩神経麻痺の特徴的な症状として上腕外側の知覚低下や三角筋萎縮などが挙げられます。
障害原因としては肩脱臼や打撲などの強い圧力を受けた場合などに起こります。
この場合は肩装具を使用します。
*尺骨神経麻痺の特徴的な症状として・尺側手根屈筋・中指〜小指の深指屈筋・小指外転筋・小指対立筋・母指内転筋・骨間筋群の麻痺(鷲手)のために手の巧緻運動の障害や把持動作の障害が著名になります。
この場合はナックルベンダーを使用します。
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