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あん摩マッサージ指圧師の過去問 第30回(2022年) 午前 問76

問題

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次の文で示す症例について、問いに答えよ。
「53歳の男性。転倒受傷し頸髄損傷と診断された。上肢は両肘屈曲のみ可能で下肢は完全麻痺。温痛覚、触圧覚は上肢では両肩周囲のみ残存していたが、それ以下の体幹、下肢では脱失。」

患者はリハビリテーションを行ったが、麻痺の改善はなく、損傷レベル以下の完全麻痺が残存した。本患者の実用的移動手段で適切なのはどれか。
   1 .
車椅子駆動
   2 .
短下肢装具での歩行
   3 .
両長下肢装具と松葉杖使用での歩行
   4 .
電動車椅子操作
( あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午前 問76 )
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この過去問の解説 (2件)

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頚髄損傷の残存機能(C4頚髄損傷=C4頚髄機能残存)としては、

C4の残存機能は、頭部の屈伸と、肩甲骨の挙上

C5の残存機能は、肘の屈曲と、肩関節の外転

C6の残存機能は、手関節の背屈

C7の残存機能は、肘関節伸展と、手指の伸展

C8の残存機能は、手指の屈曲

Th1の残存機能は、小指の外転と、巧緻運動

となります。

更に、脊髄損傷におけるADLとしては、

C3損傷では、呼吸器を使用し全介助となります。

C4損傷では、食事は装具にて可能ですが、全介助となります。

C5損傷では、食事や整容は装具にて可能で、電動車いすによる駆動が可能となります。

C6損傷では、ベッドと車いすの移乗や、車いす駆動、自動車運転、更衣が可能となります。

C7損傷では、車いす駆動や移乗、入浴が可能で、日常生活は自立できます。

T12損傷では、長下肢装具にて歩行が可能となります。

L3,L4損傷では、短下肢装具にて歩行可能となります。

選択肢1. 車椅子駆動

間違いです。

車椅子駆動は、C6損傷からとなります。

選択肢2. 短下肢装具での歩行

間違いです。

短下肢装具が使用可能となるのは、L3,L4腰髄損傷からとなります。

選択肢3. 両長下肢装具と松葉杖使用での歩行

間違いです。

長下肢装具が使用可能となるのは、T12胸髄損傷からとなります。

選択肢4. 電動車椅子操作

正解です。

電動車いすが駆動可能となるのは、C5頚髄損傷からです。

まとめ

以上の事から、問題文の症例では、C5頚髄損傷(C5頚髄機能残存)と考えられます。

付箋メモを残すことが出来ます。
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正解は 電動車椅子操作。です。

ADL可能レベルの境はC6です。

C6以上の運動機能残存(C7以下の障害)はADLが可能となり、車椅子の駆動が可能となります。他にも自助具による食事など行うことができます。

言い換えればC6以上の損傷はADLが不可能なレベルのため、電動車椅子での生活となるか、上位頸髄の損傷(C4以下の損傷でC3以上の残存)であれば基本的にベット上での生活となります。

選択肢2. 短下肢装具での歩行

*短下肢装具と杖での歩行はL3以上の残存(L4の損傷)で見られます

選択肢3. 両長下肢装具と松葉杖使用での歩行

*両長下肢装具と松葉杖使用での歩行はTh11以上の残存(Th12損傷)で見られます。

選択肢4. 電動車椅子操作

問題の症例からC5以上の運動機能残存があることがわかります。

そこから、電動車椅子での生活は可能ということが読み解けます。

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