あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午前 問80
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午前 問80 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す症例について、問いに答えよ。
「68歳の女性。国際線の機内で左下腿が次第に腫脹してきた。熱感や冷感はない。左ふくらはぎに把握痛がある。」
その後、胸痛と呼吸困難が出現してきた。最も考えられるのはどれか。
「68歳の女性。国際線の機内で左下腿が次第に腫脹してきた。熱感や冷感はない。左ふくらはぎに把握痛がある。」
その後、胸痛と呼吸困難が出現してきた。最も考えられるのはどれか。
- 肺塞栓症
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
- 閉塞性動脈硬化症
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
問題文の症例の文章中で、
・「国際線の機内」→長時間の同一姿勢をとっていることが推測できます。
・「左下腿が次第に腫脹」→左下腿における深部静脈血栓症を疑います。腎障害や心不全などでは、むくみは両側にでます。
・「熱感や冷感はない」→コンパートメント症候群を否定できます。
・「左ふくらはぎに把握痛」→把握痛は、深部静脈血栓症の症状の一つとなります。その他、皮膚の色調変化や、側副血行路の発達なども見られます。
★「その後、胸痛と呼吸困難が出現してきた」→この事により、下腿部の塞栓が肺動脈に飛んだことによる肺塞栓症(エコノミークラス症候群)という事がわかります。
よって、正答は、肺塞栓症となります。
参考になった数1
この解説の修正を提案する
02
深部静脈血栓症では、血栓が血流に乗って肺動脈に詰まると肺血栓塞栓症を合併する場合があります。
突然の呼吸困難と胸痛に低酸素血症を伴うとき、本症の可能性が高いです。なので、これが正解であると考えられます。
血管の閉塞によりその灌流域に虚血を生じ神経細胞の壊死を生じるものです。
冠動脈血流の急激な減少により、心筋の壊死をきたした病態です。激しい胸痛、冷汗、嘔気などの症状が出ます。
腹部大動脈末梢側以下の下肢の動脈硬化による慢性閉塞性疾患の総称です。下肢の慢性虚血による間歇跛行が特徴的な症状です。
血栓が詰まる各部位により起こる病態をおさえておきましょう。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
03
正解は 肺塞栓症。です。
今回の症例は深部静脈血栓症と読み解くことができます。
深部静脈血栓症でできた血栓は遊離したのちに血行性に運ばれ肺動脈を塞栓することがあります。
肺塞栓症を発症した場合は、ショックや心肺停止などにより致死的となることがあります。
*その他の選択肢は原因が冠動脈や脳の主幹動脈、またその他の動脈とその分枝部などにあり、先行して起こる症状が本症例と異なるため間違いとなります。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問79)へ
第30回(2022年)問題一覧
次の問題(問1)へ