あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午後 問11

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午後 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

八綱病証で、急な発熱と強い悪寒、関節痛があるのはどれか。
  • 表寒証
  • 裏寒証
  • 表熱証
  • 裏熱証

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この過去問の解説 (3件)

01

八綱病証は、病を捉えるにあたり、

陰、陽、虚、実、寒、熱、表、裏の八綱を基本としています。

選択肢1. 表寒証

急な発熱で、関節痛があることから表証、

また、強い悪寒がみられることから、

寒証と捉えることができます。

以上より、表寒証であるといえ、

これが正解であると考えられます。

選択肢2. 裏寒証

裏寒証は、

寒証を伴う病気が主として裏にある場合です。

選択肢3. 表熱証

表熱証は、

熱証を伴う病気が主として表にある場合です。

選択肢4. 裏熱証

裏熱証は、

熱証を伴う病気が主として裏にある場合です。

まとめ

八綱病証は、弁証の基礎となりで、

病位の深さや病邪の性質や盛衰、

人体の正気の強弱などを分析して、

八種類の証候として示すものです。

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02

八綱弁証とは、患者の症状を、

表、裏、実、虚、熱、寒、陽、陰

の、8つの要素から診断し、証を立てる弁証法となります。

選択肢1. 表寒証

先ず、問題本文の「急な発熱」という事から、表証となり、

次の、「強い悪寒、関節痛」という事から、寒証となるので、

正解は、表寒証となります。

まとめ

表証とは、体の表面部や、風邪の急性期の病状が浅い状態と考えられる時などをいい、

裏証とは、体の深部や、病気が進行して、病状が深い部分にまで及んだと考えられる状態をいいます。

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03

正解は 表寒証。です。

八綱とは、表・裏・虚・実・寒・熱・陰・陽を指します。

これを3つの段階に分けて証を立てていきます。

1つ目の段階としては表裏弁証です。病位が表と裏のどちらであるかを判断します。

症状が初期症状であり、急性期な状態の場合は表証とされています。

それ以外の体の奥深い部分の病は裏証とされています。

2つ目の段階としては虚実弁証です。病位が虚と実のどちらかであることを判断します。

虚証か実証かを判断するもので、正気と邪気のどちらが盛んで、どちらかが衰えているかが証の名前となります。

虚証は気・血・津液・精のいずれかに異常が起き、正気がきちんと作ることができなくなった状態を言います。

実証は主に外邪が侵入して体の中で邪気が強くなった状態を言います。

他にも寒邪が侵入すると悪寒となります。

最初の段階は虚証となりますが、そこからさらに外邪が裏まで侵入し、熱を持った状態になると実熱となります。

3つ目の段階としては寒熱弁証です。寒熱が病気の性質を寒と熱に区別する項目であり、陰陽のバランスの乱れが反映されます。

陰が強いもしくは陽が弱いと寒証であり、陽が強いもしくは陰が弱いと熱証となります。

また、悪寒と発熱の状態も寒証と熱証に分類されます。悪寒を感じているときは寒証が強く、発熱が強くなってくると熱証が強まった状態と言えます。

今回の症例は、急な発熱と強い悪寒・関節痛がある状態ということで、まず風邪の初期症状が出ています。

初期症状は表証です。

次に強い悪寒と発熱・関節痛があることから、邪気が強く、正気は衰えているため、あまり抵抗することができない状態になっています。

このことから、寒証であることが見えます。

よって、正解は表寒証となります。

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