あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午後 問27

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午後 問27 (訂正依頼・報告はこちら)

圧痛と索状硬結がみられるのはどれか。
  • 圧診点
  • トリガーポイント
  • ヘッド帯
  • 良導点

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この過去問の解説 (3件)

01

索状硬結とは、疲労や血行不良などがつづくと出来る、ロープ状に強く緊張して硬いこわばりのことです。

選択肢1. 圧診点

責任病巣によって押したときに特定の各部位に痛みを感じる点のことです。

選択肢2. トリガーポイント

索状硬結、圧痛点をはじめとする特定の限局した部位のことです。なので、これが正解であると考えられます。

微細な組織損傷にともなって痛みの悪循環が形成されると、痛覚閾値の低下が起こり、さらに血管透過性が高まることで浮腫が生じ、これが硬結として触知されると考えられています。

選択肢3. ヘッド帯

それぞれの臓器に対応した皮膚領域に痛みが出現します。

選択肢4. 良導点

皮膚通電抵抗が低下する現象が交感神経を介した反応により出現するものです。

まとめ

トリガーポイントの発現部位と経穴部位の一致率が高く、圧痛、硬結、単収縮反応、関連痛現象出現などの特徴は経穴部位の持つ性質とよく一致しています。

また、トリガーポイントの成因として、持続的筋収縮によるATP欠乏に伴う各種生理活性物質の産生で生じる侵害受容器の感作が提唱されており、ポリモーダル受容器がその候補として挙げられています。

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02

索状硬結は、筋肉内に生じた結節状の硬いしこりのことです。

選択肢1. 圧診点

圧診点は、圧痛の有無を評価する部位です。

選択肢2. トリガーポイント

トリガーポイントは、

圧痛をともなう索状硬結を認める部位ですので、

これが正解となります。

選択肢3. ヘッド帯

ヘッド帯は、

内臓痛を反映した皮膚痛である

関連痛がみられる部位のことです。

選択肢4. 良導点

良導点は、

体の状態が自律神経を介して皮膚上に反映した点で、

電流の流れがよくなっている点のことです。

まとめ

経穴現象については、

選択肢にあげられたものの他にもいくつかありますので、

確認しておきましょう。

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03

正解は2のトリガーポイントです。

トリガーポイントは、圧痛部位が、索状硬結上に限局して現れる箇所です。

圧迫により痛みが再現されたり、関連する疼痛がみられます。

他の選択肢については、次の通りです。

1.圧診点→皮膚を圧迫したときの反応を評価するための箇所です。

3.ヘッド帯→内臓痛を伝える感覚神経と皮膚痛覚を支配する感覚神経が、

同じ脊髄後角で接続することにより、大脳皮質の体性感覚野が、

内臓痛と皮膚痛を誤認してしまうことを関連痛といいます。

その関連痛が現れた場所がヘッド帯です。

4.良導点→皮膚の通電抵抗の低下を特徴とする箇所で、

 電気が良く流れる点という意味で良導点といいます。

 ノイロメーターという機器を使って検出します。 

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