あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午後 問29

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午後 問29 (訂正依頼・報告はこちら)

ヘバーデン結節の局所に施術する手技として最も適切なのはどれか。
  • 横手
  • 二指軽擦
  • 指頭叩打
  • ろとう揉捏

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この過去問の解説 (3件)

01

へバーデン結節とは、
手指DIP関節の骨性の隆起を生じる変形性関節症で、屈曲変形を起こします。

 

指に対する揉捏法としては、母指と示指で行う二指軽擦法が適します。

 

因みに、ブシャール結節は、PIPの変形性関節症です。

選択肢1. 横手

横手とは、曲手の一種で、手掌の尺側面を使い、軽やかに回転させながら揉捏します。鳴骨の術とも呼ばれます。
 

選択肢2. 二指軽擦

適切です。

選択肢3. 指頭叩打

指頭叩打法とは、母指以外の四指の先端を使って叩打する手技になります。
 

選択肢4. ろとう揉捏

ろとう揉捏とは、手掌を使って、船の櫓をこぐように揉捏する手技です。腹部や腰部など広い面に対する手技となります。

 

船の櫓とは、手漕ぎボートのオールやパドルとは漕ぎ方が違い、ひねりと回転を加えながら、押し引きして推進力を出す漕ぎ方をするもので、現在でも、東南アジアの村などで見ることができます。

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02

へパーデン結節は、

指の第1関節が腫れたり変形したりする原因不明の疾患です。

選択肢1. 横手

横手は、主に手の小指側を施術部位に当て、

接した部分を軸として動かしながら振動を与える

あん摩の手技のひとつです。

選択肢2. 二指軽擦

軽擦は、手指を患部に密着させ、

軽い力でさする手技です。

二指軽擦では、母指と示指で挟んでさすります。

指や手首、足首などに対して行う手技ですので、

これが正解となります。

選択肢3. 指頭叩打

指頭叩打は、

四指の指頭で叩打する施術手技です。

頭部などに用います。

選択肢4. ろとう揉捏

ろとう揉捏は、揉捏法のひとつで、

両手掌を重ね、船を漕ぐような動きで揉捏します。

腹部に用います。

まとめ

手技は、患部に対して適切な方法を選択する必要があります。

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03

正解は2の二指軽擦です。

ヘバーデン結節は、指のDIP関節に腫れ・変形・痛みなどが出る疾患です。

よって、広範囲が対象の手技ではなく、細く狭い場所にも対応できる

手技を選びます。

各手技については次の通りです。

1.横手→開いた手の小指外縁を体表に当てて、

筋の走行に滑らすように前後に動かします。

2.二指軽擦→母指と示指で挟み軽擦する方法で、

手や足の指、前腕の外側など、母指と示指で挟める部位に行います。

3.指頭叩打→体表面を術者の手指でリズミカルに打ち叩く方法です。

4.ろとう揉捏→両手掌を重ねて、船の櫓を漕ぐような動きで、

主に腹部に対して行う方法です。

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