あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午後 問30
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午後 問30 (訂正依頼・報告はこちら)
C6神経根障害でみられる所見はどれか。
- 腕橈骨筋反射の減弱
- 母指対立筋の筋力低下
- エデンテスト陽性
- トレムナー反射陽性
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この過去問の解説 (3件)
01
デルマトームとしては、
C4
肩鎖関節、僧帽筋
C5
上腕外側、三角筋
C6
前腕外側、母指
C7
中指
C8
手内側、小指
T1
前腕内側
T2
腋下、上腕内側
となっているので、「腕橈骨筋反射の減弱」を選択します。
母指対立筋も、C6の神経根障害で、筋力低下を起こしますが、腕橈骨筋反射の減弱の方が顕著にみられます。
エデンテストは、胸郭出口症候群のテストです。
鎖骨部周辺のデルマトームは、C4となります。
トレムナー反射は、中指を弾くと、母指が屈曲するという病的反射です。
中指のデルマトームは、C7となります。
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02
神経根障害では、
その部位によって、特有の症状が見られます。
腕橈骨筋反射とは、腕を軽く曲げ、
手首の橈骨側を軽く叩いたときにみられる反射です。
この反射の減弱はC6神経根障害を示唆しますので、
これが正解となります。
母指対立筋は、
C6〜C7由来の神経が支配する筋です。
手根管症候群などの際に筋力低下がみられます。
エデンテストは、胸郭出口症候群のうち、
肋鎖症候群の際に陽性となります。
両肩を伸展位で下方に引いたとき、
橈骨動脈の拍動が減弱または消失すると陽性と判定されます。
トレムナー反射は、中指の、掌側の先を弾いたとき
親指が屈曲すると陽性となります。
病的反射のひとつで、
陽性の場合は中枢神経障害が疑われます。
反射をはじめ、神経系の所見をみる際には、
その意味も合わせて理解しておく必要があります。
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03
デルマトームの皮膚分節によると、C6神経の主な分布先は、
前腕外側から母指先端までの筋と皮膚です。
よって、C6神経根障害でみられる所見は、1の腕橈骨筋反射の減弱です。
他、選択肢については次の通りです。
2.母指対立筋を支配する神経は、C6とC7の神経です。
よって、C6神経根に障害が起きても、C7神経根に問題がなければ、
母指対立筋の筋力低下に繋がりません。
3.胸郭出口症候群(特に肋鎖症候群)を調べるためのテストです。
座位で胸を張ってもらい、両肩を後下方に引かせます。陽性の場合、
橈骨動脈の脈拍が弱くなるか触れなくなります。
4.トレムナー反射とは、病的反射の一つです。
主に 錐体路障害で陽性になります。
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