あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午後 問35
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午後 問35 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す症例で、患側にみられる所見はどれか。
「68歳の男性。最近右足の冷えが強く、5分程度の歩行で右ふくらはぎが痛み、歩行困難となる。一定時間の休息で再び歩けるようになるが、休息姿勢に特徴はない。喫煙習慣があり、血圧が高いが、血糖値は正常である。」
「68歳の男性。最近右足の冷えが強く、5分程度の歩行で右ふくらはぎが痛み、歩行困難となる。一定時間の休息で再び歩けるようになるが、休息姿勢に特徴はない。喫煙習慣があり、血圧が高いが、血糖値は正常である。」
- 後脛骨動脈拍動減弱
- トンプソンテスト陽性
- ボンネットテスト陽性
- アキレス腱反射減弱
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
先ず、足の冷えということから、血行不良が考えられ、歩行によるふくらはぎの痛みと歩行困難から、血液循環、筋筋膜性、神経絞扼を疑えます。
さらに、休息すると歩けるが、休息姿勢の特徴はないということから、脊柱管狭窄症による間欠性跛行ではなさそうということが推測され、
喫煙習慣、高血圧から、閉塞性動脈硬化症かも?となり、
血糖値は正常ということから、糖尿病が否定されます。
以上の所見から、おそらく、閉塞性動脈硬化症となるので、「後脛骨動脈拍動減弱」の症状を選びます。
正解です。
トンプソンテストとは、アキレス腱断裂のテスト法です。
ボンネットテストとは、梨状筋症候群のテスト法です。
アキレス腱反射減弱は、主に、腰部椎間板ヘルニアの鑑別での判断材料となります。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
02
正解は後脛骨動脈拍動減弱です。
右足の冷えが強いこと、
5分程度の歩行でふくらはぎの痛みと
歩行困難を生じ休息をとることで再び歩行可能になること(間歇性跛行)から、
下肢動脈閉塞症である可能性が考えられます。
また、休息姿勢に特徴がないことから、
腰部脊柱管狭窄症ではないと考えられます。
さらに、血糖値は正常とのことから、
糖尿病からの影響はないものと考えられます。
○
後脛骨動脈は、下腿に分布する動脈で、
下肢動脈閉塞症の場合、
触知すると拍動が減弱する場合があります。
×
トンプソンテストは、
アキレス腱が断裂しているかどうかを調べるテストです。
×
ボンネットテストは、梨状筋症候群を調べるテストです。
×
アキレス腱反射(下腿三頭筋反射)は、
神経根障害を調べるテストのひとつです
参考になった数0
この解説の修正を提案する
03
問題文から「閉塞性動脈硬化症」の症例であることがわかります。
閉塞性動脈硬化症の所見は、1番の「後脛骨動脈拍動減弱」です。
他の選択肢については次の通りです。
2.トンプソンテスト陽性→アキレス腱断裂や損傷の可能性を示唆
3.ボンネットテスト陽性→梨状筋症候群の可能性を示唆
4.アキレス腱反射減弱→末梢神経障害の可能性を示唆
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問34)へ
第30回(2022年)問題一覧
次の問題(問36)へ