あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午後 問36
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午後 問36 (訂正依頼・報告はこちら)
直腸性便秘の患者に対する生活指導で最も優先すべきなのはどれか。
- 野菜中心の食事を摂る。
- 水分を多めに摂る。
- 排便の習慣をつける。
- 腹筋の強化を行う。
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この過去問の解説 (3件)
01
便秘は、以下のものに分類されます。
器質性便秘
イレウスや腫瘍などにより、腸が塞がることで起こる便秘
食事性便秘
食事が少なく、食物繊維の少ないことで起こる便秘
直腸性便秘
高齢者や旅行中に、緊張状態が続いて、直腸内圧の閾値が上がり、排便反射が低下することで起こる便秘。
弛緩性便秘
高齢や、生活習慣などが原因で、腸の緊張低下し、腸蠕動不足することで、便の滞在時間が長くなり、便が硬くなる便秘。
痙攣性便秘
腸が痙攣するために、便が通過できなくなる便秘。
これは、食事性便秘や弛緩性便秘の指導です。
これは、弛緩性便秘の指導です。
直腸性便秘は、排便反射の低下によるものなので、排便の習慣を改善することは、大切です。
これが正解となります。
これは、弛緩性便秘の指導です。
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02
正解は排便の習慣をつける。です。
直腸性便秘とは、直腸内に便がおりてきているにもかかわらず、
排便反射が減弱、あるいは消失してしまい、
直腸に便が貯留してしまい生じる便秘のことをいいます。
×
野菜中心の食事には、食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維を摂ることで、大腸の蠕動運動が促進され、
弛緩性便秘の予防となります。
×
水分を多めに摂ることで、大腸の蠕動運動が促進され、
弛緩性便秘の予防となります。
○
直腸性便秘の主な原因は、排便を我慢することだといわれています。
生活リズムを整え排便習慣を確立することが大切です。
×
腹筋の強化を行うことで、腸蠕動が促進され、
腹圧をかけやすくなることもあり、
弛緩性便秘の予防になります。
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03
直腸性便秘の原因は、排便の我慢による排便反射の減弱です。
よって、3が正解となります。
他の選択肢については、次の通りです。
1.野菜中心の食事を摂る。
2.水分を多めに摂る。
上記はいずれも、弛緩性便秘に対する指導です。
4の腹筋の強化は、一般的に、便を押し出す力が弱い方などに
推奨される方法です。
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