あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午後 問42

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午後 問42 (訂正依頼・報告はこちら)

サルコペニアの診断基準はどれか。
  • 長坐体前屈
  • 肺活量
  • 骨密度
  • 握力

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この過去問の解説 (3件)

01

高齢者における筋肉の弱体化により身体機能が低下する症状をサルコペニアといいます。

サルコペニアの診断には、以下のようなものがあります。

・下腿周囲を示指と母指で輪っかを作って囲み、隙間ができる。

・歩行速度が秒速0.8m以下(青信号の横断歩道を渡り切れない)。

・5回椅子立ち上がりテストで、終了するまでに12秒以上かかる。

・握力が男性28キロ未満、女性18キロ未満。
 

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02

正解は握力です。

サルコペニアとは、

加齢による筋肉量の減少および筋力低下のことをいいます。

選択肢1. 長坐体前屈

×

長坐体前屈を行うことにより、

大殿筋やハムストリング、腓腹筋といった下肢の柔軟性を把握します。

選択肢2. 肺活量

×

肺活量を測定することにより、肺の大きさ(容量)がわかります。

肥満や胸郭の変形などにより肺活量が低下しますが、

肺繊維症など、肺の疾患が原因となっている場合もあります。

選択肢3. 骨密度

×

骨密度を測定することにより、

カルシウムなどのミネラルが

骨の中にどのくらい詰まっているかを調べます。

選択肢4. 握力

握力は、安全に短時間で測定でき、

下肢の筋力だけでなくその他の筋力との相関があるといわれ、

全身の筋力を把握するのに適切であるとされています。

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03

サルコペニアは、加齢や疾患による筋肉量の減少及び筋力の低下のことを指します。

よって選択肢の中で診断基準をなるのは、4.の握力です。

その他の選択肢については、次の通りです。

1.長坐体前屈は、ハムストリングスや腰部の柔軟性を評価します。

2.肺活量は、呼吸器疾患の状態確認などで用いられます。

3.骨密度は、骨粗鬆症の可能性があるかを確かめるときに調べます。

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