問題
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治療と進行抑制を目的として大腿四頭筋のストレッチが適応となるのはどれか。
1 .
鵞足炎
2 .
モートン病
3 .
オスグッド病
4 .
シンスプリント
( あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午後 問43 )
正解はオスグッド病です。
×
鵞足炎では、多くが膝関節の内側の痛みを生じます。
鵞足は、縫工筋、薄筋、半腱様筋の腱が集まった部位です。
×
モートン病では、
第3〜4足趾間や、第2〜3足趾間にしびれや痛みを生じます。
特に第3〜4足趾間では、内側足底神経と外側足底神経が合流するため、
圧迫されやすいといわれています。
○
オスグット病では、
脛骨粗面にあたる膝蓋骨下部の腫れと痛みを生じます。
脛骨粗面は、大腿四頭筋の停止部であり、
その柔軟性の低下が発症に関与するといわれています。
そのため、治療と進行抑制を目的として、
大腿四頭筋の柔軟性を高めるストレッチが行われます。
×
シンスプリントとは、
脛骨周囲の骨膜が炎症を起こした状態で、
脛骨の前方内側に痛みを生じます。
正解は3番です。
オスグット病は、スポーツなどで大腿四頭筋の過度の収縮の繰り返しにより、
脛骨粗面が強く引っ張られ、剥離骨折が起きます。
よって、大腿四頭筋のストレッチが適応となります。
その他の選択肢については、次の通りです。
1.鵞足炎 →、脛骨粗面内側の縫工筋、薄筋、半腱様筋の停止している箇所(鵞足部)が、
膝関節の曲伸や外側へひねる動作の繰り返しで炎症がおきる疾患です。
2.モートン病 → おもに足底の第3~4足趾間に
痺れや疼痛と言った神経症状をきたします。
4.シンスプリント → ランニングやジャンプなどの運動によって、
ヒラメ筋や後脛骨筋、長趾屈筋の筋肉や筋膜が繰り返し引っ張られ、
脛骨の骨膜が炎症を起こす疾患です。