あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午後 問44
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午後 問44 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す症例で、圧痛が最もみられる経穴はどれか。
「12歳の男児。少年野球のピッチャー。オーバースローで投球練習をしていて最近コックアップ期に肘の痛みを感じるようになった。」
「12歳の男児。少年野球のピッチャー。オーバースローで投球練習をしていて最近コックアップ期に肘の痛みを感じるようになった。」
- 天井
- 少海
- 尺沢
- 曲沢
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この過去問の解説 (3件)
01
投球動作は、ワインドアップ期→コックアップ期(コッキング期)→加速期→リリース期→フォロースルー期
に分けられまが、問題文では、肘の痛みと言及されているので、野球肘とわかります。
成長期の野球肘では、内側部に痛みを生じやすいので、
少海を選びましょう。
経穴の配置としては、前面の陰経が、内側部から、小海(心経)、曲沢(心包経)、尺沢(肺経)
と並んでいて、
その後面、陽経が、肘頭の上にある天井(三焦経)となります。
天井は、肘の後ろの肘頭の上の陥凹部なので、上腕三頭筋になります。
少海は、上腕骨内側上顆の前縁で、野球肘の取穴部位となります。
尺沢は、肘の前面の上腕二頭筋腱外方陥凹部にとります。
曲沢は、尺沢と同じラインで、上腕二頭筋の内方陥凹部です。
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02
正解は少海です。
投球の際、腕が後ろにまわり、
前に降り出されるまでのコックアップ期に肘が痛むとのことから、
内側上踝炎である可能性が考えられます。
×
天井は、肘頭の上方1寸(親指1横指分)で、
肘関節をやや屈曲したときにできる陥凹部に取ります。
頭痛、耳鳴りなどに用いられます。
○
少海は、肘の横紋の上、上腕骨内側上顆の橈側に取ります。
肘関節内側の知覚・運動障害などに用いられます。
内側上踝炎の症状が出る部位とも一致し、
この経穴で最も圧痛がみられると考えられます。
×
尺沢は、肘窩横紋上で、上腕二頭筋腱の親指側に取ります。
テニス肘、橈骨神経障害や喉の痛み、喘息などに用いられます。
×
曲沢は、肘窩横紋上で、上腕二頭筋腱の尺側に取ります。
心胸痛、動悸、胃痛、嘔吐、肘関節障害、正中神経麻痺に用いられます。
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03
いわゆる野球肘は、肘関節が強い外反位、前腕が回外位となり、
肘内側に強いけん引負荷がかかるため、2が正解です。
各選択肢の取穴部位は、次の通りです。
1.天井 → 肘後面、肘頭の上方1寸、陥凹部。
2.少海 → 肘前内側、上腕骨内側上顆の前縁、肘窩横紋と同じ高さ。
3.尺沢 → 肘前部、肘窩横紋上、上腕二頭筋腱外方の陥凹部。
4.曲沢 → 肘前面、肘窩横紋上、上腕二頭筋内方の陥凹部。
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