あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午後 問49
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午後 問49 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。
「37歳の男性。主訴は肩こり。長時間のパソコン業務で眼精疲労がひどく、目のかすみ、めまい、不眠、筋肉のひきつりを伴う。舌は淡、脈は細を認める。」
「37歳の男性。主訴は肩こり。長時間のパソコン業務で眼精疲労がひどく、目のかすみ、めまい、不眠、筋肉のひきつりを伴う。舌は淡、脈は細を認める。」
- 腎陰を養う。
- 寒邪を除く。
- 肝血を補う。
- 痰湿を除く。
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この過去問の解説 (3件)
01
本症例は、肝血虚による肩こりの症状です。
肝は筋を主っているので、血虚により筋肉の柔軟性が失われて、肩こりとなります。その他、眼精疲労、眼のかすみ、めまい、不眠、筋肉のひきつりは、肝血虚によるものです。
そのため、肝血を補い、血虚の症状を改善させることが治療方針となります。
因みに、肩こりの症状の中で、虚証なのは、この肝血虚によるものだけなので、覚えておきましょう。
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02
正解は肝血を補う。です。
×
腎陰を養うのは、腎陰虚で、
めまいや目、皮膚の乾燥、のぼせなどの症状が現れる場合です。
×
寒邪を除くのは、寒邪によって肺気の機能が低下し、
咳嗽や痰、鼻水などの症状がみられる場合です。
○
肩こり、眼精疲労、目のかすみ、眩暈、筋肉のひきつりがあり、
舌は淡、脈は細を認めることから、
肝虚血であることが考えられます。
×
痰湿を除くのは、体に余分な痰湿が生じており、
鼻水や痰、むくみやめまいなどを生じている場合です。
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03
問題文が示す病証は「肝血虚」です。
よって3番が正解です。
各選択肢の治療方針が有効な病証は、次の通りです。
1.腎陰を養う → 腎陰虚
2.寒邪を除く → 風寒犯肺
4.痰湿を除く → 痰湿阻肺
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