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あん摩マッサージ指圧師の過去問 第30回(2022年) 午後 問57

問題

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次の文で示す病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。
「35歳の男性。主訴は咳嗽。動くとすぐ息切れし、風邪を引きやすい。舌は淡、薄白苔、脈は緩弱を認める。」
   1 .
腎陽を補う。
   2 .
腎精を補う。
   3 .
肺陰を補う。
   4 .
肺気を補う。
( あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午後 問57 )
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この過去問の解説 (3件)

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咳嗽、息切れといった症状から肺の病証と考えられ、舌質淡、舌苔白は寒証をあらわすことから、本症例は肺気虚と捉えることが出来ます。

選択肢1. 腎陽を補う。

腎陽が不足すると、温煦作用、気化作用が低下します。腰・膝・腹部・四肢の冷え・畏寒・腰膝酸軟・精神疲労・息切れ・呼吸困難などが生じます。

選択肢2. 腎精を補う。

腎精が不足すると、精の機能が低下します。原気を化生できず、全身を滋養することができななくなります。症状としては、性欲減退・陽萎・無月経・耳鳴・難聴・眩暈・健忘・視力減退・脱毛・腰膝酸軟などががみられます。気血の化生が不十分なため血脈が充足できず、脈細無力、舌体は痿軟となります。

選択肢3. 肺陰を補う。

肺陰が損傷され虚熱が内生したために肺の機能が失調した病証です。慢性の咳嗽や発熱により肺の陰液が損傷されると起こりやすく、乾いた咳嗽や年長で少量の痰がでます。

選択肢4. 肺気を補う。

肺気が不足すると宗気および衛気が不足、し津液の輸布が失調します。気虚の病態に加え無力な咳嗽、息切れなどの症状を伴います。なので、これが正解であると考えられます。

まとめ

他に肺の病証には風寒犯肺、風熱犯肺、痰湿阻肺などがあります。

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正解は肺気を補う。です。

選択肢1. 腎陽を補う。

×

腎陽を補うのは、

熱を作る働きが低下するなどして腎の熱が不足している場合です。

選択肢2. 腎精を補う。

×

腎精を補うのは、

成長や発育、生殖に必要な腎精が加齢などにより不足している場合です。

選択肢3. 肺陰を補う。

×

肺陰を補うのは、

肺陰が不足し、熱や乾性咳嗽、粘稠な痰などがみられる場合です。

選択肢4. 肺気を補う。

事例より、咳嗽、労作時の息切れ、風邪をひきやすい、

舌は淡で薄白苔、脈は緩弱であることから、

肺気虚であることが考えられます。

治療方針として、

肺気を補うことが適切であると考えられます。

0

問題文にある「咳嗽・息切れ」は、肺気虚の特徴的な症状です。

よって、「4.肺気を補う」が最も適切な答えになります。

その他の選択肢については、次の通りです。

1.腎陽を補う → 腎陽虚の治療方針です。腎陽虚の症状には、

腰や膝のだるさ・寒がり・四肢の冷えなどがあります。

2.腎精を補う → 腎精が不足しているときの症状には、

小児では発育不全、成人では生殖機能の減退などが挙げられます。

3.肺陰を補う → 肺陰虚の治療方針です。肺陰虚では咳嗽の他に、

虚熱による「盗汗・のぼせ・ほてり・口乾・頬紅」などの症状を伴います。

舌脈所見は、舌質紅・舌苔少・脈細数となります。

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