あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午後 問64
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午後 問64 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す症例について、問いに答えよ。
「84歳の女性。主訴は倦怠感。最近、身体がだるく、動くのが面倒になった。意欲が低下し、体重が減少した。病院では加齢による筋力低下と言われた。」
腹診所見で正しいのはどれか。
「84歳の女性。主訴は倦怠感。最近、身体がだるく、動くのが面倒になった。意欲が低下し、体重が減少した。病院では加齢による筋力低下と言われた。」
腹診所見で正しいのはどれか。
- 心下痞鞭
- 臍下不仁
- 胸脇苦満
- 虚里の動
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
高齢で倦怠感や意欲低下など加齢の症状が見られます。
このことから腎虚を示すものが当てはまります。
×
「心下痞鞭」は心窩部のつかえ感があり、触った時に抵抗が感じられる状態のことです。
⚪︎
「臍下不仁」といって下腹部に力がなく、フニャフニャとした状態です。
腎虚の特徴的な所見です。
×
「胸脇苦満」は肋骨弓下に抵抗や圧痛がある状態です。
×
「虚里の動」とは左乳下で拍動を感じられる状態です。
胃の気が漏れ出ており、大変危険な状態を示します。
参考になった数1
この解説の修正を提案する
02
正解は臍下不仁です。
×
心下痞鞭は、心窩部を触診したとき、抵抗や圧痛がある状態です。
○
臍下不仁は、臍下を触診したとき緊張のない状態です。
腎虚を示し、加齢による諸症状を呈します。
事例は84歳で、受診し加齢による筋力低下を指摘されているほか、
倦怠感や意欲低下など、加齢に関連する症状がみられています。
×
胸脇苦満は、肋骨弓の下縁に圧痛や抵抗がある状態です。
×
虚里の動は、左胸の動悸のことをいいます。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
03
正解は、2番です。
問題文の示しているのは、臍下不仁の症例です。
その他の選択肢については、次の通りです。
1.心下痞鞭→心下部が自覚的に使える心下痞と、
他覚的に硬く抵抗感のある心下鞭の両方ある徴候を指します。
3.胸脇苦満→季肋部に充満感と肋骨弓に苦満感や圧痛があるため、
肋骨弓下縁に指が入らない徴候をいいます。
4.虚里の動→左乳下の動悸、心尖拍動のことです。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問63)へ
第30回(2022年)問題一覧
次の問題(問65)へ