あん摩マッサージ指圧師の過去問
第30回(2022年)
午後 問66
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第30回(2022年) 午後 問66 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す症例について、問いに答えよ。
「45歳の男性。コロナ禍により仕事が上手くいかず不安を感じている。1か月前から勃起障害になり、近医で機能的ED と診断された。」
体性‒内臓反射に基づいた施術部位として最も適切なのはどれか。
「45歳の男性。コロナ禍により仕事が上手くいかず不安を感じている。1か月前から勃起障害になり、近医で機能的ED と診断された。」
体性‒内臓反射に基づいた施術部位として最も適切なのはどれか。
- 腰部
- 仙骨部
- 下腹部
- 大腿内側部
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この過去問の解説 (3件)
01
体性-内臓反射とは入力が体性神経、出力は自律神経ということです。
施術することで内臓器や自律神経の興奮や抑制を行うことが出来ます。
×
腰椎から出ている自律神経は主に交感神経で、
腸や膀胱、射精、オルガスムを促すことに関与します。
⚪︎
仙椎から出ている自律神経は主に副交感神経で、
勃起を促します。
×
体性-内臓反射は自律神経を介して起きる反射なので該当しません。
×
体性-内臓反射は自律神経を介して起きる反射なので該当しません。
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02
正解は仙骨部です。
体性・内臓反射では、体の表面で受けた刺激が、
自律神経を介して伝わり内臓で反応を起こします。
×
腰部を施術すると、膀胱や生殖器への効果が考えられますが、
交感神経を刺激します。
○
副交感神経は、延髄などからのほか、仙髄からも出ており、
仙骨部への施術は副交感神経を刺激します。
海綿体の血液貯留には、
副交感神経である骨盤内臓神経が関与しますので、
仙骨部は、施術部位として適切であると考えられます。
×
下腹部の皮膚を刺激すると、
脊髄反射のひとつである腹壁反射がみられます。
×
大腿内側部の皮膚を刺激すると、
脊髄反射である精巣挙筋反射がみられます。
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03
体性ー内臓反射は、自律神経反射のことです。
勃起に関与する自律神経は副交感神経です。
よって、2.仙骨部が施術部位として適切です。
その他の選択肢については、次の通りです。
1.腰部 → L1~3の脊髄反射は、交感神経を介します。
3.下腹部/4.大腿内側部 → 体性ー内臓反射は、
脊髄性反射と上脊髄性反射が関与するため、非該当です。
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