あん摩マッサージ指圧師の過去問 第31回(2023年) 午前 問21
この過去問の解説 (3件)
橈骨神経は、腕神経叢の後側神経束の枝で、
上腕骨背面の橈骨神経溝を通り、肘関節外側にて、浅枝と深枝に分岐します。
浅枝は、橈骨動脈と共に下行して、前腕の下1/3で背側へ向かって手背の皮膚に分布します。
一方、深枝は、骨間膜の背側面に沿って、上腕三頭筋、肘筋、前腕の伸筋群を支配します。
因みに、正中神経は、腕神経叢の外側神経束と内側神経束の両方の枝が合流したもので、
尺骨神経は、内側神経束からとなります。
ここでの重要なポイントは、橈骨神経が腕神経叢からどのように分かれ走行しているのか、どの筋肉を支配しているのかを理解することです。
橈骨神経は、腕神経叢の後神経束の終枝が移行したものであり、手背まで分布します。
外側神経束・内側神経束および後神経束は、それぞれ2本の終枝に分かれます。そのうち、外側神経束と内側神経束とがつくる2本の終枝のうち、1枝は交通しあって1本の正中神経となります。
橈骨神経は、上腕と前腕のすべての伸筋群を支配します。そのため、これが正解であると考えられます。
橈骨神経が支配している伸筋群の中には、肘の屈曲作用のある腕橈骨筋も含まれていますので注意しましょう。
橈骨神経は、上腕骨後面にある橈骨神経溝に沿って、らせん状に斜走し、外側上顆の前方に至ります。
上腕骨内側上顆の後方には尺骨神経溝があり、そこを通過するのは尺骨神経です。
手根管を通過する神経は、正中神経です。
橈骨神経は、浅枝と深枝に2分岐します。
深枝(後骨間神経)は、回外筋の入り口の部分(フロゼのアーケード)を通過します。
浅枝は腕橈骨筋の下に隠れて下行し、手背の皮下に進入します。
橈骨神経は腕神経叢の後神経束から続き、橈骨神経溝、上腕骨外側上顆の前方を通過し、上腕や前腕の伸筋群を支配します。手根管を通るのは、正中神経です
橈骨神経は、腕神経叢由来の神経です。
橈骨神経は、
腕神経叢の後神経束から分かれています。
外側神経束から分かれているのは、
筋皮神経、正中神経です。
橈骨神経は、
上腕では、三頭筋、肘筋、肘関節筋を、
前腕では、長橈側手根伸筋、短橈側手根伸筋、
尺側手根伸筋などを支配しています。
上腕と前腕の伸筋を支配しているといえますので、
これが正解であると考えられます。
橈骨神経は、
橈骨神経溝に沿って、
上腕骨周囲をまわるように走行し、
上腕骨外側上顆を経て
肘関節の前外側へ至ります。
上腕骨内側上顆の後方を通るのは、
尺骨神経です。
橈骨神経は、
フロゼのアーケードと呼ばれる部位を通過します。
手根管は、正中神経が通っています。
橈骨神経の走行や支配筋について、
図もみながら振り返っておきましょう。
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