あん摩マッサージ指圧師の過去問
第31回(2023年)
午前 問22

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第31回(2023年) 午前 問22 (訂正依頼・報告はこちら)

内耳について正しいのはどれか。
  • 鼓膜は内耳と鼓室の隔壁である。
  • 内耳は耳管を通して咽頭につながる。
  • 半規管には平衡斑がある。
  • 蝸牛管は内リンパで満たされる。

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この過去問の解説 (3件)

01

内耳は側頭骨錐体の中に位置していて、

聴覚の蝸牛と、平衡感覚の前庭と半規管で、構成されています。

蝸牛とは、カタツムリの殻状のもので、

上から、前庭階、中央階(蝸牛管)、鼓室階といった空洞に分かれていて、

前庭階ーライスネル膜ー中央階ー基底膜ー鼓室階

というようにそれぞれ2つの膜によって、3つの区画に分けられています。

このうちの基底膜に、聴覚を司るコルチ器があります。

ここでのポイントは、中央の部屋である蝸牛管は内リンパで満たされていますが、

両側の最上階と、最下階の前庭階と、鼓室階は、外リンパで満たされているという点です。

前庭には、耳石器という器官があり、卵形嚢(左右方向加速度)と、

球形嚢(上下方向加速度)に分かれていて、

この二つの袋の一部に平衡斑という感覚上皮があり、リンパの流れを感知し、それを前庭神経に伝えています。

半規管とは、3本の骨の管で、前(上)半規管、外側(水平)半規管、後半器官に分かれています。膨大部(クプラ)には有毛細胞があり、前庭神経を通して、回転感覚を伝えています。

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02

内耳は側頭骨の錐体の中にあり、聴覚と平衡覚を司る骨迷路と膜迷路から構成されています。骨迷路とは骨質内にある複雑な腔のことで、膜迷路とは、骨迷路の内部にある膜性の管系のことを指します。この骨迷路・膜迷路は蝸牛・前庭・半規管の3部からなります。

選択肢1. 鼓膜は内耳と鼓室の隔壁である。

鼓膜は外耳と中耳(鼓室)の境にあります。

内耳とは直接関係がありません。

選択肢2. 内耳は耳管を通して咽頭につながる。

耳管とは、中耳(鼓室)と咽頭をつなぐ管のことを言います。なので、内耳とは直接関係がありません。

選択肢3. 半規管には平衡斑がある。

半規管の根本にある前庭には、膜迷路に属する球形嚢と卵形嚢という袋があります。その2つの袋の内面には、平衡斑とよばれる平衡感覚の受容器が存在します。

球形嚢は前後左右の方向、卵形嚢は上下の方向の加速度を検出します。

選択肢4. 蝸牛管は内リンパで満たされる。

膜迷路の内部は内リンパで満たされ、骨迷路と膜迷路の間は外リンパで満たされています。

膜迷路に属している蝸牛管は内リンパで満たされているため、これが正解であると考えられます。

まとめ

鼓膜と耳管は中耳に存在します。内耳は蝸牛、前庭、半規管で構成され、骨迷路の内部ある膜迷路は内リンパで満たされています。骨迷路と膜迷路の間は外リンパで満たされています。

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03

内耳は、中耳よりも奥の部分で、

前庭、三半規管、蝸牛からなっています。

選択肢1. 鼓膜は内耳と鼓室の隔壁である。

鼓膜は、外耳と鼓室の隔壁で、

中耳の一部です。

選択肢2. 内耳は耳管を通して咽頭につながる。

中耳が耳管を通して咽頭につながっています。

選択肢3. 半規管には平衡斑がある。

三半規管の根本の部分に、

平衡感覚の受容器ある平衡斑があります。

選択肢4. 蝸牛管は内リンパで満たされる。

蝸牛管は内リンパで満たされていますので、

これが正解であると考えられます。

まとめ

耳には、聴覚刺激を受容するほか、

平衡感覚を保つ働きがあります。

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