問題
このページは問題閲覧ページです。正解率や解答履歴を残すには、 「条件を設定して出題する」をご利用ください。
[ 設定等 ]
思春期に最大となり、成人に至る間に退縮する器官はどれか。
1 .
脳
2 .
胸腺
3 .
心臓
4 .
腎臓
( あん摩マッサージ指圧師国家試験 第31回(2023年) 午前 問27 )
胸腺は、胸骨の裏にあり、上皮細胞が充満した小葉のある臓器で、
血液幹細胞を、成熟したTリンパ球へ分化させる働きがあります。
子供で活発に働き、思春期で最大となり、以後は委縮し、脂肪組織となります。
因みに、
リンパ系幹細胞は、骨髄でBリンパ球に分化し、
胸腺でTリンパ球に分化し成熟します。
成長の度合いは、発育の時期、各器官によって異なります。
脳の重量は出生後、初期のうちに急激に増加し、数年で成人のレベルに達します。
胸腺はTリンパ球の成熟に関与し、免疫系における重要な器官です。
胸腺は思春期に最大となり、成人に至る間に退縮していきます。なので、これが正解であると考えられます。
心臓は身長や体重の成長に従った成長曲線を示します。
腎臓は身長や体重の成長に従った成長曲線を示します。
思春期以降で萎縮する器官は胸腺です。
基本的に身長や体重の成長率は、新生児期に高く、児童期に緩やかになり、思春期で再び高くなり、成人のレベルに達すると安定します。また、骨格、筋肉および心臓、肝臓、腎臓などの内蔵も身体や体重の成長に従った成長曲線を示します。
思春期は、身体が著しく成長する時期でもあります。
脳の発達は、3歳ごろまでにほぼ完了します。
胸腺には、T細胞を産生する役割があります。
思春期で最大となり、
その後は年齢とともに萎縮しますので、
これが正解であると考えられます。
心臓は、思春期頃になると、
拍出量が増え、心拍数が少なくなり、
大人と同様の機能を有するようになります。
腎臓の機能は、2、3歳頃に、
ほぼ大人と同様となるとされています。
思春期は、
体が急速に発育・発達する時期でもあります。
第1発育急進期は乳幼児期、
思春期は第2発育急進期にあたります。