あん摩マッサージ指圧師の過去問 第31回(2023年) 午前 問34
この過去問の解説 (3件)
白血球は、
造血幹細胞から、
骨髄系幹細胞と、リンパ系幹細胞に分かれます。
骨髄系幹細胞は、
「顆粒球」と、「単球」になりますが、
このうちの顆粒球が、
好塩基球(白血球全体の1%)
好酸球(白血球全体の2%)
好中球(白血球の半分位の割合で一番多い)
に分けられます。
顆粒球の殆どは、好中球で、炎症による膿は、好中球の死骸です。
一方「単球」は、
マクロファージ(大食細胞)
樹状細胞
に分けられます。
そして、
リンパ系幹細胞からは、「リンパ球」ができ、
この「リンパ球」は、
Bリンパ球、Tリンパ球、ナチュラルキラー細胞
に分けられます。
化膿性炎症とは、ブドウ球菌やレンサ球菌などの感染によって起こります。この結果、発生した滲出物のことを膿と呼びます。この膿には、細菌を貪食して死滅した大量の好中球が含まれています。
好塩基球は、即時型アレルギーに関与しています。病原体に対する防御機構は好酸球と同様であると考えられていますが、詳細は不明です。
好酸球は、寄生虫に対する生体防御機能があり、気管支喘息、接触性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などのアレルギー反応に関与しています。
好中球は全白血球の約50~70%を占め、細菌や異物が体内に侵入したときに近づき(遊走)、取り込んで分解・消化する作用(貪食)があります。好中球は炎症の初期段階で作用し、細菌を貪食します。特に化膿性の炎症を起こす細菌を貪食するため、これが正解であると考えられます。
リンパ球の種類として、Bリンパ球、Tリンパ球、NK細胞に分けられます。それぞれ機能は異なり、Bリンパ球は抗体産生に関与し、Tリンパ球はウイルス感染細胞などを破壊し、NK細胞は腫瘍細胞などを認識して破壊する作用があります。
生体は傷害を受けると、排除したり修復するように反応します。このような生体の防御反応を炎症と呼びます。急性炎症には、漿液性炎、線維素性炎、化膿性炎などの種類があります。
特に化膿性炎は化膿菌(ブドウ球菌、レンサ球菌)などの感染により、毛細血管外に滲出液とともに好中球が遊走する炎症であり、細菌を貪食した後は死滅して膿となります。
化膿とは、傷口などに細菌が入り込んで
炎症を起こしている状態です。
壊れた白血球や死んだ細菌を含んだ、
粘稠な浸出液である膿を伴います。
好塩基球は、白血球の一種で、
アレルギー反応に関与します。
好酸球は、アレルギー反応や、
寄生虫感染に対する反応に関与します。
好中球は、白血球のうち、顆粒球の一種です。
貪食作用があり、化膿性炎症に関与しますので、
これが正解であると考えられます。
リンパ球は、白血球の一種で、
抗体の産生などに関与します。
炎症とは、刺激や微生物の感染などに対する
防御反応としてあらわれ、
発赤、熱感、腫脹、疼痛の4つの兆候がみられます。
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