あん摩マッサージ指圧師の過去問 第31回(2023年) 午前 問47
この過去問の解説 (3件)
偽痛風は、ピロリン酸カルシウム血症により、ピロリン酸カルシウムが関節に沈着し、炎症をおこします。
一方、痛風は、尿酸による高尿酸血症による
尿酸塩が関節で結晶化し、炎症をおこします。(痛風結節)
偽痛風では、高尿酸血症はみられません。
偽痛風とは、ピロリン酸カルシウムが関節腔内に集まり、関節軟骨の表面に沈着することで起こる結晶誘発性関節炎のことです。
尿酸ナトリウムは痛風の原因となります。高尿酸血症の状態が維持されることにより、尿酸が結晶化したもの(尿酸塩結晶)であり、この結晶が関節内に析出することで痛風となります。第1中足趾節関節に激痛を引き起こし、慢性化すると皮下結節や腎機能障害につながります。
シュウ酸カルシウムは尿路結石の原因となります。尿路結石とは、尿成分の一部が結晶化し、これらが集まって尿路内(腎・尿管・膀胱・尿道)でカルシウム結石が形成され、症状を引き起こします。
ビリルビンカルシウムは、胆石の原因となります。ビリルビンとカルシウムが結合したものであり、色素結石に分類されます。
胆石は、発生部位によって胆嚢結石、総胆管結石、肝内結石に分けられ、ビリルビンカルシウムは総胆管結石や肝内結石に多くみられます。
総胆管結石の原因となる胆石の成分は、主にコレステロール結石が多いです。
ピロリン酸カルシウムは、結晶化すると偽痛風の原因となります。なので、これが正解であると考えられます。
偽痛風では痛風と同様に急性関節炎を生じさせます。関節炎が生じる部位は膝関節が多いです。
偽痛風は痛風とは異なり、血清尿酸値は正常であり、ピロリン酸カルシウム結晶は半月板や関節軟骨に沈着します。
偽痛風は、関節内に
結晶が沈着することによって生じる
結晶誘発性関節炎のひとつです。
尿酸ナトリウムは、尿酸が結晶化したもので、
痛風の原因となります。
シュウ酸カルシウムは、尿路結石の原因となります。
ビリルビンカルシウムは、胆石の成分のひとつです。
偽痛風は、ピロリン酸カルシウムの結晶が
原因となりますので、
これが正解であると考えられます。
アパタイトやシュウ酸カルシウムも
関節炎の原因となることがあります。
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