あん摩マッサージ指圧師の過去問
第31回(2023年)
午前 問48
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第31回(2023年) 午前 問48 (訂正依頼・報告はこちら)
腱板断裂で陽性になることが多いのはどれか。
- ヤーガソンテスト
- アイヒホッフテスト
- フロマン徴候
- インピンジメント徴候
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この過去問の解説 (3件)
01
腱板(棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋)
の損傷や断裂のテスト法としては、
ぺインフルアークサイン(有痛弧)
ドロップアームサイン
インピンジメントサイン
ダウバーンサイン
リフトオフテスト
クレピタス
などがあります。
上腕二頭筋腱長頭腱炎のテスト法です。
ドケルバン症候群のテスト法です。
尺骨神経障害のテスト法です。
正解です。
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02
腱板とは、肩関節を囲む4つの筋肉(棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋)の腱により構成されています。その腱板が完全断裂もしくは部分断裂した状態を腱板断裂と言います。主に肩関節の運動時痛や筋力低下を生じます。
ヤーガソンテストが陽性の場合、上腕二頭筋長頭腱炎が疑われます。
具体的な検査方法は、患者の肘を90度屈曲位にし、前腕の回外を指示します。そのとき、検査者は患者の手を持って回外運動に抵抗を加えます。この時に結節間溝部に痛みがあれば陽性となります。
アイヒホッフテストが陽性の場合、ド・ケルバン病(狭窄性腱鞘炎)が疑われます。
具体的な検査方法は、母指を他の四指で握り、その状態で手関節を尺屈させます。この時、手関節の尺側に痛みがあれば陽性となります。この方法は古い文献だとフィンケルシュタインテストと呼ばれていましたが、現在はアイヒホッフテストに修正され、フィンケルシュタインテストは別の方法として表記されています。
フロマン徴候が陽性の場合、尺骨神経麻痺が疑われます。
具体的な検査方法は、母指と示指で紙を挟み、引っ張るよう指示します。そのとき、紙を保持できなければ陽性となります。
インピンジメント徴候が陽性の場合、肩峰下インピンジメント症候群、肩峰下滑液包炎、腱板断裂などが疑われます。
インピンジメント徴候には、ニアーとホーキンスがあります。ニアーは肩甲骨を抑えながら肩関節を内旋位にして、他動的に屈曲します。そのとき、肩峰直下に痛みがあれば陽性となります。
ホーキンスは、肩関節と肘関節を90度屈曲位にし、その状態で他動的に肩関節を内旋させます。そのとき、肩峰直下に痛みがあれば陽性となります。
腱板断裂を鑑別する徒手検査として、ドロップアームテストなどがあります。そのほか、リフトオフテストが陽性の場合、肩甲下筋腱の断裂が疑われます。
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03
腱板断裂は、肩関節をつなぐ筋腱の損傷で、
肩の運動障害や運動痛などの症状がみられます。
ヤーガソンテストは、
上腕二頭筋長頭腱炎を鑑別するテストです。
アイヒホッフテストは、
ドケルバン腱鞘炎を鑑別するテストです。
フロマン徴候は、
尺骨神経麻痺がある場合にみられます。
インピンジメント徴候は、
腱板断裂の際にみられますので、
これが正解であると考えられます。
肩甲骨の回旋を制動した状態で、
肩関節を他動的に前方挙上させたとき、
痛みを生じると陽性となります。
腱板は、
棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋の
腱によって構成されています。
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